【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第15章 オタップルの大人への階段登り
舌を絡め合う事を止めずにいると、影山の手が勝手に朔夜の服の裾を上に上げようとしてしまう。
視界には入らないが、もう下半身は服の外に出てしまってるだろう。
本能が、朔夜を脱がせようと動いてしまっている。
朔夜を今すぐに抱きたいと身体が求めている。
「んーんっ!」
ぺちぺちと背中を叩かれ、影山は正気に戻って脱がせようとしていた手を止めた。
脱衣を阻止出来た朔夜は影山をめいいっぱいの力で押して、仰向けに倒すとぽふん、と上に乗った。
理性も自制も吹っ飛びかけてやってしまった、と影山が顔を青褪めていると、影山の胸元に顔を隠していた朔夜がそおっと顔を上げて言う。
「…………えっち、おしまい」
「…………もう少しだけ」
「……めっ」
「もう一度…………」
どうしても我慢出来なくて、後頭部を抱き寄せてキスをしてしまう。くにゅり、と舌を入れると朔夜がビクッと反応をした。
朔夜が『嫌だ』と言わない限りは、大抵の事はしても許される。
だからキスも身体を触られる事も、『嫌』ではないのだと影山は判断している。
キスを続けたままくにゅっと尻を掴む。生尻の感触に酔いしれていると、ぺしぺしと肩を叩かれた。
「……終わり」
これ以上は続けたら嫌われるか、と影山は朔夜を掴む手を離して解放してやった。
やっと終わったと朔夜は起き上がりながら、上がっている裾をグイッと下げた時だった。
引っ張り方がよくなかったのだろう。右側に偏った生地の伸びの上、元々ズレやすい作りをこの服はしていたのだ。
ぶるんっ
「あ……」
「ふぇっ?」
余りにも勢い良く、右胸が服から飛び出た。下着も付けていなく、生乳が影山の目の前で乳房の先端まで隠す事無く露わになってしまった。
何が起こったのか互いに瞬時に理解が出来ず、固まってしまい指先一つ動かせない。
先に思考回路が復活したのは影山の方で、片胸とは言え朔夜の生乳が目の前で、見せつけられていると理解出来た。
思った以上に形は良いし、先端の膨らみ具合も理想的だと思ってしまった。
「…………生乳」
「 !! 」
影山の言葉で胸を見られてしまったと、やっと朔夜は理解をした。
まだ高校卒業したばかりだし、キスは良くても胸は駄目だ。それなのにうっかり影山に見られてしまった。