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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第15章 知らない裏側



ご両親はメディアで報じられた通り、推理小説家である工藤優作と大女優だった藤峰有希子。椎奈の高身長で綺麗と可愛さが混ざった容姿は完全に二人のDNAだ。近所や事務所内での評判も良くて、彼女の活動範囲は専ら仕事と学校とトレーニング施設である。偶の休みは美容のお店や、行きつけらしき喫茶店ポアロに通っていた。当然ながら犯罪経歴も素行不良も無しだ


正直、俺やヒロも椎奈が悪人だなんて思えず、それを確信する為の調査でもあった。おかげで椎奈が善良な市民だと証明されて嬉しい反面、やはり非現実的な謎が残ってしまった。彼女は未来を予知する事でも出来るんだろうか。一体彼女は何者なんだ?どんな秘密を抱えてるんだ……───










ところが意外な事にもう一つ、全く別の状況で得られた最悪な情報が舞い込む。それはとある洋菓子ブランドのパーティーに出向く任務で、正体不明のボスのお気に入りであるベルモット……もといクリス・ヴィンヤードと、生理的に嫌悪している目つきの悪いロン毛……諸星大ことスナイパーのライ、俺とヒロの四人で話し合っていた時だ


そこは完全個室の飲食店で俺達四人が一般客に紛れて集まり、食事を摂りながらの作戦会議を行った。俺が情報屋として入手した大手企業の裏切り行為の証拠を机に並べ、他にはパーティー会場となるホテルの間取りや参加者リストも揃えた。その時、リストの名簿で椎奈の名前を見かけしまって、巻き込む事への罪悪感がハンパじゃなかった……




バーボン「ジンが怪しんで調査した結果、この企業の経理管理をしている男が組織に流す資金を別の組織に渡している事実をキャッチしました。一刻も早く始末せよとの命令です。決行はパーティー当日、招待されたベルモットと共に速やかに狙撃で暗殺しろと」


ライ「ホテル間取りと周囲のビル、ターゲットのみを確実に殺るなら最適なのは二箇所の屋上だな。外は夜間も人の往来が頻繁で、プールも庭園も建物が囲っていて狙撃は不可。近くの建物から中を狙撃しよう」




机に散らばった書類のうち、ライがホテルの間取りと周囲の建造物の写真と地図を見て指で『二箇所』をトントン叩く。一緒に確認しているスコッチを同意して深く頷いた




スコッチ「ああ。ターゲットを窓から一番近い壁際、そばに誰もいないように誘導してくれ」
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