(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第14章 『Goddess』2
全員がカードを持っているのを上から確認出来たらしい女性秘書が、今度はカードを懐にしまって小型のタイマーを手に取った。すると開始の合図と共にタイマーが押され、周囲の四人一組のグループ達は早速話し合いをスタートさせる。私達も四人で顔を見合わせた
安室「……では、僕達も推理といきましょうか。まずはカードの確認です」
緋色「ああ。俺達のカードはそれぞれ別みたいだしね」
そう言って二人が指示する通り、私とクリスもカードを出して四人で見せ合った。カードに書かれた表の言葉や、裏面の絵柄や写真はこうだった
まずは私、《①裏の絵柄が示したそれらを空で表す数字はなんでしょう?見つけるなら縦じゃなくて横がいい》という文章があった。裏には鳥とペガサスの影絵と十字が描かれている
クリスのカードは、《②荊の道で愛を告げようと続いています。脈なしなんて思わず、相応しい回数を下で賭けてみてください》という文章と共に、ガーデンに咲いた花のアーチの写真が載っている
安室さんのカードは、《③くどい歌詞だと思いません?「NA〜NA〜♪NANA〜♪NA〜NA〜♪」嬉しいけれど最初の一回でいいです笑》と書かれている。裏の方には「全てを当て嵌めよ」という言葉と百マス計算の表があった。ところが、横軸の6の列から英数字やマークだけが書かれている
そして最後の緋色さんは、《④3番のカードの裏をヒントにし、①〜③に続く一文字を当て嵌めろ。意味を持った甘い食べ物なぁんだ?》とあった
これは一見複雑な文章だけど、意味や法則は分かり易い。当然、私が分かったものを彼らが解けない筈もなく、安室さんや緋色さんは顎に手指を添える探偵ポーズでカッコよくドヤ顔を決めていた
安室「……恐らく文章からして、1から3で解いた答えを僕のカードの裏面の表に翳し、4番目と合わせた何かが最後に出てくる甘い物の答えに繋がりそうですね」
緋色「多分そうだろうな……。椎奈ちゃんは何か分かるかい?」
椎奈「まぁ、多少は分かってます……。と言うか、安室さんも緋色さんも余裕な表情してますね。クリスはどう?」
クリス「駄目ね、文章が回りくどくて分かりづらいわ……。貴方達が既に解けているなら、さっさと教えてもらえる?」
安室「ええ。でしたら我々三人、答え合わせといきますか」