(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第14章 『Goddess』2
椎奈「……順位がついちゃうのね。絶対安室さんより早く解かないと」
安室「負ける気はありませんよ。そう言う椎奈さんは、推理がお好きなんですか?」
緋色「或いは景品狙いなのか、勝負事に熱くなるタイプなのか」
ベルモット「あら、そうだったの?」
豪華な景品が舞台に飾られ始めるのを見て、思わず列に並んで色んな料理をプレートに乗せつつ小声で呟いてしまった。それを耳聡く聞いた降谷さんの言葉にクリスがキョトンとし、諸伏さんも気になるようで聞いて来るので苦笑いになる
四人で美味しそうな料理をちょっとずつ掬っていき、人がいっぱいすぎて取れない遠くの料理を安室さんに取り分けてもらった
椎奈「うーん……好きか嫌いかで言えば好きですよ?ホームズだって何度か読んで、別の作品だってファンですし。それに景品が豪華なゲームならやっぱり勝ちたいじゃない?」
緋色「ああ〜、確かに物によるけどそうだよな」
椎奈「でしょう?」
なんて、頷きながら同意してくれる諸伏さん。安室さんは「そうですか……」と沈んだ声で落ち込んでいた。それから色んな料理を取って回った後はバイキングエリアから離れ、壁際にある間隔を空けて設置されたテーブル……何かあっても駆けつけてくれる範囲に男達と別れて座った。あんまり親密に接しすぎると周囲が変な誤解をしちゃうからね。料理はどれも見た目が上品、味もイタリア風で美味しかった
*
女性秘書「……さぁ、美味しい食事でお腹を満たしたところで!これから、いよいよ推理ゲームのスタートです!少し前にお配りしていたカードは手元にありますか?」
パーティー開始から2時間ぐらいが経過した。今は舞台前の料理や持っていたプレートをホテルのスタッフさん達に回収され、代わりに謎の文章と、裏に何らかの絵が描かれたカードを受け取った。その時、「4人で班を作るので隣のテーブルの方と一緒にいてください」と言われたのだ。指定された二人は安室さん達である
そして舞台の真ん中に立った秘書の女性がマイクを持ち、同じミステリーカードを裏面を向けて掲げている
……あれ?なんか絵が違う?
女性秘書「今から10分間のシンキングタイムを設けます!その間に分かったグループは手を上げてください!それでは……スタート!」