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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第14章 『Goddess』2



広間に入った私達は出入り口に飲み物を配るエリアをみつけ、私がジュースで他三人がワインの入ったグラスを貰った。この時、四人の中で私だけが未成年という事実がちょっと悲しく感じたのは内緒である


そして到着早々クリスと話したように、まずは主催者さんとご挨拶をしないといけない。キョロキョロ辺りを見回す私だったけど、隣に立っていたクリスがすぐに主催者である社長を見つけたようだ。そう言われて彼女の視線の先を辿ってみると、確かに公式サイトに載ってる社長さんと秘書と思しき女性がいて、社員の男の人が話し終えて去って行くのが見えた




椎奈「あっ!あんなに端にいたのね、行きましょクリス!」

クリス「いいえ椎奈、ちょっと待った方がいいわ」

椎奈「……え?」



何故か挨拶に行こうとするのを止めたクリスを振り返ると、安室さんや緋色さんまで其方を睨んで雰囲気が非常に怖かった。彼らは三人揃って違う系統の綺麗な顔を歪め、集団の中に消えた社員さんを警戒している様だった。確かに社長達は主催者なのに壁際にいたし、社員さんが去って行くのを見つつ卑しい笑みを浮かべているのは意味深だとは思う


しかしそれもほんの数秒間だけで、別の社員さんが社長に後ろから話しかけると普通の和やかな表情に変わる。如何やら表裏が激しい性格らしい













いよいよ予定の時間になってパーティーが始まった。秘書と思われた女性がステージの端に立っており、彼女が司会となってパーティーが進行していくようだ。そして社長のご挨拶では社員に対する労いや、自社の商品への思い入れなんかが熱く語られた


その後の一斉に行う乾杯の音頭も社長がやって、バイキング形式の食事タイムがやって来る。推理ゲームは暫く経った頃にやるんだそうだ。景品は1等(最初に当てた人)がお菓子作りに使う型抜き十種類、アルミ箔やベーキングシート、カップケーキ専用の器などの三組ずつ、そして一番高い自慢の洋菓子も付いたセットだ。2等は自社が作ってるチョコレート製品の詰め合わせ。3等は何処のお店も使える五万円カード。ぶっちゃけ景品の値段が恐ろしい事になっている、どの景品も四人分ぐらいはあるようだ
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