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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第35章 お怒り刑事と少年探偵団



更に肩を落として落ち込む子供達はコナンの本性など何も知らず、探偵という存在を誤解している。灰原と阿笠は何とも言えない複雑そうな表情をして、松田は思わずサングラスを外して頭痛がするとばかりに眉間を揉み解し、伊達は言葉に可哀想になって苦笑いを浮かべた。けれど萩原だけは意見が違うのかコナンの本性云々を取り敢えず無視し、



萩原「うーん……別に俺はそれで君らが探偵団でいる事自体が悪いとは思わないけどな?だってその歳で失せ物探しや、迷子の犬猫を探したり、子供の親を見つけたり、そういう困ってる時の人助けがするのは素晴らしいと思う」

「「……え?」」

萩原「だから子供の自分達でも出来ること、やっちゃいけない難しいことを一度しっかり考えてみてね。それで疑問や悩みがあるならご両親や学校の先生に聞けば良いし、何なら元刑事の毛利探偵や俺達に気軽に相談してごらん。無意味に迷惑や邪魔だなんて言う刑事はいないから……、ね?教えて、じんぺーちゃん!」

松田「オイこら萩原!じんぺーちゃん呼びはやめろっつってんだろ!」

「「っ!!」」



あれほど穏便に子供達の危ない行動を咎めていたのに、それで意気消沈する探偵団を今度は爽やかな笑顔と助言でフォローした。そのうえ自分を唖然と見上げて驚いている三人の頭をもう一度掻き撫で、真剣な発言から一転して離れた位置の松田を揶揄い始めて仄暗い雰囲気は霧散する。当然ながら振り返ってブチギレる松田、震えて怯える子供達。



萩原「ひえ〜っ怖い!子供達の前でガン飛ばすのやめてもらえますー?」

松田「ムカつくお前が悪いんだよ!」

萩原「ひっで〜、話振っただけじゃん!!お前からも冷静にこの子らと話すべきなんじゃねーの?」

伊達「おいおい、喧嘩はやめねぇか。確かに子供をビビらせたままは良くねーよ」

松田「……チッ!」



あくまで飄々とした巫山戯た態度で真面な主張を口にする萩原、それに益々イラッと来ている松田を仕方ないといった表情で宥める伊達。すると漸く二人の後押しによって子供の相手を丸投げするのをやめた松田は大きな舌打ちの後、それで一層怯える子供達を見て気まずそうに目線を逸らして天パの後頭部を手をやった。



松田「あ゛ー……、まぁ、その、アレだ。今までお前らの無茶苦茶な行動を散々怒鳴ってきたが、通報やら情報提供の協力は感謝してる」
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