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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第35章 お怒り刑事と少年探偵団



灰原「そういう事よ、誰も貴方達に意地悪で怒った事なんてないわ。本当に最低で悪い大人っていうのはね、子供が怪我したり死ぬ危険がある間違いをしても、面倒見ずに放置して罪悪感が沸かないものよ……。だけど、貴方達のご両親や仲の良い大人は違うでしょう?貴方達に何かあっても無関心な冷たい家族じゃないでしょう?」

光彦「も、もちろんです……!!」

元太「オレの父ちゃんと母ちゃんも、怒ったらスッゲー怖いけど優しいぞ!風邪をひいたら看病してくれるし、事件で怪我したら病院に行ったり……っ」

歩美「歩美のお母さん達も、刑事さん達にも沢山心配させちゃった……」



子供達はその場に屈んで優しく喋ってくれる萩原の話を大人しく聞き始めたが、自分の言動が家族や友人を悲しませると言われて愕然とした。そして灰原からも指摘された通り、何気ない家族の優しさと大人達の親切さを思い出すーーーー





確かに自分達が犯罪に巻き込まれる度、いつも己や友人達を怒鳴るだけじゃなかった。我が子へ駆け寄った両親は血相を変えて「怪我はないか」と心配し、大丈夫だと分かった後は何度も、何度も「無事でよかった」と息苦しいほど抱き締められて来た。県内市内なら自ら警察署まで迎えに来てくれたし、迎えが無理なら刑事に送ってもらい、県外だったら子供達を連れて行った大人の阿笠や小五郎が家へ帰す。そして警察は自分や両親に武器を所持する相手に近づく危険性を、大人に力で敵わない現実を何度も何度も忠告された。それに家族は自分以外の探偵団のメンバーの体調や、気分の変化を細かく気遣ってくれていた。


加えて思い出したのは灰原が転入して来たその日、依頼人だった同級生が『学校の子達を危険な事件に巻き込もうとしたから』と説教されたこと。その子の両親は歩美達自身だけじゃなく、事件に介入させた事で嫌な思いをする両親の事も気遣ってくれた。結局どういう事件かは教えてもらえなかったが、その子を説教する親の剣幕や鋭い指摘に善意のつもりでも良心が痛んだ。


更に何度か五人は自ら巻き込まれた事件があって、歩美や元太や光彦を庇って怪我したコナンが入院してしまった過去もある。その時の蘭の嘆きや小五郎の憤りは凄まじく、歩美達は死にかけた恐怖と友人が傷ついてショックを受け、警察は集まった子供達の両親や保護者代理や江戸川文代に土下座の勢いで謝罪した。
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