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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第34章 浪花事変(事件はないよ!!)



工藤家の近所で大声で騒いだり、工藤弟の居場所を詰問しまくる迷惑行為、室内とは言え毛利探偵事務所の中へ怒鳴り込んだり、従業員やないのに依頼に強引に着いて行った営業妨害、コナン言う小学生に飲酒させた未成年飲酒、警察に突っかかった公務執行妨害……。ぶっちゃけ最後に至ってはこれまでも何度かあって、親父が怒鳴るだけ怒鳴って終わっとった事やけど。それは地元で馴染みやから多めに見てもらっただけやって、東都の方では工藤新一との勝敗にこだわり過ぎて、「倫理観どーなってんだ(意訳)」と言われて失言やったのを自覚した。


オレがやってしまったそれらは全部、当然のように「やったらあかん」って誰もが分かる常識的なマナーと犯罪行為やった。それを小五郎のおっちゃんに怒られ、毛利家と親しい刑事はんらに指摘されてゾッとした。まぁその後はすぐ謝って捜査に関わる許可を貰い、事件は刑事さんらがオレの間違った推理を切り捨てて解決したけどな……。


そんで無事に家に帰り着いた後、仮にも探偵やからケジメで両親に自白した。ほんなら怒り心頭で荒ぶった親父に顔を思いっきり殴られ、それを頑張って止めたお袋と共に言い訳・反発を許さぬ勢いで膝を詰めた叱責を浴びた。本来なら探偵としての信用は落ちるし、コナンの体調次第では医療費を払ったり、逮捕・裁判沙汰になって責任を取らなあかん失態。最悪はニュースになって探偵業は廃止、工藤一家への接近も危ぶまれかねへんかった。オレに「自業自得や」言うた親父は、毛利探偵事務所に謝罪の連絡を入れた……。


ほんなら小五郎のおっちゃんからは「営業に何も問題無いから大丈夫」、遠方の工藤家やコナンの母親からは「体調に異変が無さそうだから騒ぎにしない」、「工藤家も近所も気にしてない」っておっちゃん経由の伝言が。そんで最低限の罰に工藤家の近所に誠意を込めた謝罪をするのは勿論、コナンの医療費をもつこと、今後は態度の悪さと乱暴な言葉を控えて励むこと。正直あんな探偵として致命的な不祥事に対し、要求する事が拍子抜けするほど生温すぎやせぇへんか。


ましてや親父らが責任感じてオレだけ悪いんやないって言うとるし、散々周りに探偵として胸張っといてこの有様は恥でしかない。せやけど彼方が望まん過度な償いは、寧ろ余計に関係が拗れかねんものらしい。せやからお詫びで大阪観光を提案したんや。
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