第33章 黒の組織から来た女２

当事者の俺が思い通りに手掛かりを掴めていない中、家族や博士に内緒にされていた思った苛立ちと屈辱。しかし俺がそう思ったのは誤解でタイミングが合わなかっただけ、なのに八つ当たり気味に博士や家族を悪者のように言ってしまった。そうと気づいて一気に血の気が引いは俺は即座に謝り、博士は「ワシらも伝え方が悪かったのう」と言ってくれが、それでもさっきの態度は悪いし酷かった。


もう一度最後に「ごめんなさい」と謝った俺は幼児化の元凶と名乗り出て来た女を、シェリーというコードネームを持つ黒ずくめの二人の仲間と思しき彼女を睨んだ。


どうして組織の仲間だった女が（多分）幼児化してここいて、両親と博士がそれを許したのか。信じられるに至った経緯も知る為に──────