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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第30章 10億円強盗事件



諸伏「大丈夫。組織の連中はもう工藤邸に踏み込んで来ない、志保ちゃんが死亡報告を出して信じ込ませられたらしい」

椎奈「そっか、それなら安心ね……」




何せ芸能界のお仕事は遠出の外泊や深夜帰りが多く、実家と自分の家を両方管理するのに余裕が無くて内心困っていたのだ。新一が幼児化してしまうまでは自己管理してもらっていたのたけど、今となってはそうもいかない。原作の方だと蘭ちゃんが元から工藤邸に来ては新一の世話を焼いた描写があって、幼児化すると沖矢昴が現れるまで鍵を預けて任せっきりにしていたけれど色々駄目だ


蘭ちゃん自身も父子家庭で大変なのだし、我が家の事を家政婦などに頼むならばともかく、女子高校生に同い年の男の家に単身で来させて他人任せは誤解を招くし情けない……。多分園子ちゃんが二人の幼馴染を夫婦と呼んで揶揄っていたのは、こういった一線のない距離感もあるんだと思う。だから私が管理を受け持っていたのだけど、家政婦さんが来て色々家事をやってくれれば結構助かる。明美さんと一緒に安全確保もしてくれるなら尚更有難いと思えた


しかし探偵として有名な工藤新一の遺体が発見された様子が無く、幼児化してしまった当初は宮野志保を始めとした組織のメンバー達が工藤邸に何度も足を運んでいた。だから実家に立ち入るなんて危険すぎる、そう思って告げれば既に探索が打ち切りになっているらしい。だったら生存を仄めかす事態にならなければ大丈夫、そう思っては安堵の吐息と一緒に呟く私の向かいで明美さんが強張った顔を俯けた。そうやって罪悪感に押しつぶされそうな彼女の様子を見、目の前の彼女か思ってる事を察してハッとする




椎奈「ああ、いや!新一の幼児化について、妹さんばかりを責める気はないんです!医薬品として造っていたのは知ってますし、貴女方も例の組織の被害者です」


明美「だけど志保が作った薬は毒でもあったわ……それが貴女の弟さんに使われて……」


椎奈「それでも新一は幼児化ですんで無事ですし、彼女自身が未完成だった毒薬を悪用してはいないでしょう?あの子に毒を直接盛ったのはジン達であって、妹さんにその事についての罪はないもの」


明美「!!そ、そんなこと……っ」
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