• テキストサイズ

(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第30章 10億円強盗事件



その後、程ない時間で公安とFBIの業務的な話し合いが終わると、赤井はすぐにアメリカへと帰らなければならず、明美と最後の挨拶を交わす時が来た。二人は数年ぶりにこの場で顔を合わせ、真っ直ぐにお互い目を逸らさずに見つめ合う



明美「ねぇ大くん……いいえ、赤井秀一さん。私ね、こんな別れ方になったけど嬉しかったよ。貴方と恋人になった事に後悔はない、今まで本当にありがとう……」

赤井「明美……」

明美「だからこれでもうお終い、後悔も未練も断ち切るべきよ。さようなら」



そう言うと同時に、バチンッと強い平手打ちを赤井にお見舞いした明美の目には憂いも迷いもなく、力強く前を向いていた


───第三者side END













諸伏「と言うわけで、ハイ!此方は世界中が知る天才的トップアーティスト兼女優の椎奈ちゃん!そんで彼方が最近死んだ事になった新たな協力者の旧名宮野明美ちゃん、もとい灰原玉記(たまき)さんでーす!」


明美「よっ!よろしくお願いします!!」


椎奈「んっ?!……はい?!」




事件のニュースから数日後、某日の晩。いつもの如く仕事で忙殺されて警察庁に行ってみると、いつも如く会議室に通されると、初めて見かける年が近そうな若い女性が既に待機していた。女性は景光くんより私を見ると、座っていたその場で立ち上がって深く頭を下げていて。そんな女性の格好は何故か胸元に蝶が描かれた可愛いエプロンを着ており、デニムのジーンズや横縞の白とベージュのTシャツは素朴ながらも、女性の綺麗な顔立ちやルックスを際立てた。毛先を緑のメッシュで染めた黒髪を真っ直ぐ背中まで伸ばし、薄めの緑色をした涼やかな瞳が私を見ては緊張気味で表情が強張っている


もしかして民間人に変身している公安職員さんかな?そう思って此方もペコッと頭を下げていれば、「じゃあ座ってね〜」なんて気軽な調子で席に座るように促され、女性の隣に座った景光くんがそのまま明美さんの救出について語り出した

/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp