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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第30章 10億円強盗事件



この場にFBIの代表として現れた事もそうだ、赤井は自分の行動の結果を真摯に捉えているのだから。けれどそういった認識と許すかどうかは別物で、立場が一緒な身である故に理解があるのも腹立たしい気持ちがあるのも事実である。そもそもあれだけ椎奈から聞いたヴィジョン(原作)に対して不満や憤りがあったのだって、幾つもの致命的な欠陥が日本にも他国にもあったからだ


防ぎようがあった犯罪と犠牲、無謀な行動、警察の意識……、凡ゆる運命付けられた不幸と常識を離れた話に拒絶感を持つのは当然で。だから同期の三人を巻き込んで椎奈と一緒に協力者にし、出来うる限りの対策を講じて来たが、赤井は降谷と諸伏が日本のNOCだと知っていながら宮野明美についての相談すらもなかった。確かに明美本人は幹部ではないどころか今回が初犯の一般人だが、妹の方は研究を悪用された科学者であり幹部の一人である。彼女は妹を人質されていた


つまり赤井ほどの男ならFBIを言いくるめ、作戦を立てて姉妹の救出も出来ただろうし、FBIが無理なら日本に降谷達を通して掛け合えた筈なのだ。だって本来辿る道筋ならば兎も角、自分達には融通を効かせる人脈も手段もあるのだから……




降谷「まったく……おい、赤井秀一!お前はその悪癖をいい加減に改めろ!組織に潜入していた時も、今の本来のお前もそうだ!独断専行ばかりで協調性が無いから柔軟な選択さえ出来なくなるんだ!!こんな時だけ頭を使わず従順になりやがって!!明美に対して微塵でも罪悪感と好意があるなら、他所の人脈に縋ってでも足掻いてみるべきだった!!」


赤井「足掻くだと?そう簡単な話じゃないのは、同じ立場の君達だったら分かるだろう?FBIも他国の組織も明美のように底辺の構成員を重要視しない、犯罪集団を有効に潰す宛なら大元を出さなくては……。俺もいち警官としてその考えに同調しないわけにはいかん、さすがにこの件ばかりは大きく動けなかった。それに第一、俺自身が事情があって駆けつけられず、降谷くんが明美と知り合いだった事も知らなかったしな……」


降谷「はぁああ??だからどうした!明美の妹の志保さんは脅迫されて幹部になって、ご両親は組織に騙されて利用され、明美は人質として関わらずをえなかった!!お前も優秀気取りするなら視野を広げて考えろ!馬鹿野郎め!!」


赤井「!!」

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