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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第29章 災難は凡ゆる形で襲い来る



そう言えば事務所に現れた時から、彼は新一と推理対決をやる為に来たと言っていた。なのに直接新一本人に会う事さえも叶わないばかりか、「捜査に探偵は必要ない」と自分の推理力を披露する機会も断られてしまっていた……。確かに誰でも思い通りにならずに腹立つ時はあるけど、いかに悪気が無い善行と言っても、事件を晴れ舞台扱いするのは酷すぎる。そして指摘された服部君が自分の失言に気づいたらしく、顔が真っ青になって帽子を手荒く脱いだら直角に頭を下げた


「す、すんませんでした!」と全員に必死で謝る彼は、結局やっばり事件を放っておけずに捜査協力を申し出た。そうやって純粋に探偵であろうとする服部君の姿に、やっぱり新一と似ているなぁと似た者同士で啀み合う二人の姿が思い浮かんだ


そして捜査が始まって程ない頃、阿笠博士がコナン君を迎えに来てくれた。正直捜査は時間がどのくらいかかるか分かないし、「今夜は博士のお家で泊まらせてほしい」とお願いすると、またもコナン君が「ここにいたい」と言い出したけど更に体調が悪化していたので強制的に帰らせた。それから関係者達からそれぞれのアリバイ、動機の有無や、現場の証拠をあげていくうちに漸く犯人が分かったんだけど……



服部「はぁぁ?!ちょぉ待て、そいつは犯人ちゃうやろ!!冤罪にする気かアンタら!!」

松田「いいや、コイツで間違いねぇよ。ちゃんと証拠も揃ってやがるし、確認したら動機も殺害方法も自白してくれた。なぁ伊達?」

伊達「ああ」

服部「なっ?!」



これまた新一の時と同様、先に松田刑事と伊達刑事が犯行を暴いて犯人を特定していた。彼らはいつも真っ先に事件の真相を見抜いているし、今回も服部君が確認の為に推理を語った後で本当の犯人と真相が明かしたのだ。すると松田刑事達に悔しげな顔をしていた服部君は、最後に「工藤によろしゅう言っといてくれ」と残して大阪に帰っていった


───蘭side END













外交官殺人事件、それは江戸川コナンに変わってしまった新一が、誤ってお酒を飲んだ事で初めて元の姿を取り戻す冷や汗ものの事件だ。これのせいで蘭ちゃんと新一は色々振り回されるし、この時が初登場の服部平次君は最初に新一目当てで怒鳴り込んで、最後は推理に間違いがあった事を新一の推理で指摘され、落ち込んでしまって地元に帰って行ってしまう
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