第29章 災難は凡ゆる形で襲い来る

それから程ない時間で最早顔馴染みである捜査一課が到着し、すぐに私達や関係者達に事情聴取と発見当時の説明を求められた


なので私とお父さんがここに来るまでの経緯や、依頼があった事と依頼主さんの（一緒にいた時間の）アリバイを証明したが、風邪気味だったコナン君は体調の悪化や人に移る可能性があって。だからコナン君が風邪だと知った伊達刑事により、「今日は尚更駄目だぞ坊主」と別室を使って安静にさせてくれた。するとコナン君自身もさすがに辛いのだろう、ちゃんと言われた通りに休んでるようだ……。一応通報の時に阿笠博士に連絡を入れて、迎えに来て貰えるから安心だね


その一方で服部君はと言うと、やっぱり新一と同じく事件を自分で解決したがるタイプのようで、刑事さん達への協力という形で捜査を着いて回ろうとした。けれど刑事さん達には優作さんも公認の飛び抜けて優秀な二人組、松田刑事と伊達刑事という新一が逮捕に遅れを取ったり、探偵に頼ってばっかりなのを良しとしない人達がいる……。なので彼も当然断られてしまったらしく、よっぽどそれだ不満だったみたいで刑事さん達と喧嘩腰の言い合いが絶えなかった




服部「だぁぁあ！！なんべんも言わせんでくれ、俺は西の高校生探偵やから加わるんや！当事者として捜査に混ざる権利もあるんやで？！今日は俺がこの事件を解決させて、工藤よりも俺が優秀なんやっちゅー所を証明するんや！！なんであかんのや！！」

松田「あーもーうるせぇ！だからこっちは探偵がいなくても問題ねえっつってんだろ？事件の捜査は俺ら警察の仕事だってんだ！探偵は俺らじゃ無理だった時に、依頼されて活動すんのが普通だろ？大体お前と新一のどっちが賢いんだろーとなぁ、本物の事件を勝負の舞台に利用しようなんざ胸糞悪ぃって気づかねーのか！」

服部「！！」

伊達「そーだぞ坊主。何も真剣に競い合うのが悪いわけじゃねぇけどな、色々考えて物を言うべきだと思うぞ？松田も腹が立つのは分かるが落ち着け、一応この子は当事者だったし探偵資格も持ってるみてーだしな……。さっきみたいな考えじゃなくて、純粋に協力するってんなら来るといい」




そうやって野心全開の服部君が融通が効かずに八つ当たり気味で怒っていれば、サングラス込みで威圧感が増した松田刑事の怒涛の正論に加え、伊達刑事からも険しい表情で咎められると服部君が瞠目した