(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第29章 災難は凡ゆる形で襲い来る
蘭《そ、そっか……。それじゃあアイツ……、アイツ!!私達が知らないだけで彼女を作って付き合ってたのね!!》
椎奈「えっ、そっちなの?」
蘭《え?》
思わず原作とブレない疑い方と怒りっぷりにつっんでしまい、電話越しから蘭ちゃんの間抜けな声が聞こえてくる
椎奈「蘭ちゃんは普段の新一を知ってるし、てっきり私、赤木さんの真偽を確かめたがってるのかと思ってた……。だってほら、あの子って友達付き合いや恋愛よりも探偵の仕事重視じゃない?まぁでも、その事で一々言うかどうかなんて本人の自由だけど……」
蘭《っ、それは勿論私も思ってたよ。だけど赤木さんが嘘つきだなんて思えないし……》
椎奈「うーん……、確かに新一は恋愛沙汰を大っぴらにするタイプじゃないし、実際どうかは分からないよ?だけどそれは新一にも直接聞けば良いし、その時に彼女がいる事を怒るのも違うんじゃない?蘭ちゃんは告白してないうえに新一が好意に気づいてない、距離が近いけど園子ちゃんも含めて幼馴染だもの。二人が両思いだから付き合ったとしても、誰かが悪いわけじゃないでしょう?」
蘭《そ、それは……はい……》
椎奈「突然知らない人から彼女って事で尋ねられて、取り乱すのも分かるけど落ち着こうね。私は新一だけじゃない、蘭ちゃんや園子ちゃんにも誠実な恋愛をしてほしいんだから……ね?」
蘭《は、はい……ごめんなさい、お姉ちゃん》
私がきっぱり筋違いだと注意してみれば、それまで頭に血が登っていた蘭ちゃんが息を呑んで事実に言葉を詰まらせる。そして一気に冷静になって落ち着いたのだろう、過激な態度を自覚して反省してくれた。これで取り敢えず暴走フラグが粉砕されたようなので、赤木さんには新一を諦めて警察に頼るか、小五郎さんに頼るように誘導しよう
椎奈「と言うわけだから、探偵の仕事だって事は吹聴せずに伝えてくれる?新一は遠出の話があって今はもう家にいません、連絡も取れないって言ってたのでごめんなさいって……。多分彼女って聞いて驚いたから、それを言えてないままなんじゃない?」
蘭《う、うん……。ホントに恥ずかしいっ……》
結局トラブルを防いで電話を切った後、赤木さんはやはり依頼目的だった事が判明し、小五郎さんとコナンがきちんと解決したらしい