• テキストサイズ

(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第28章 満を辞して、毛利家へ





結果は後日、小五郎側から江戸川文代に電話が入って江戸川コナンを預かりたいと承諾の返事が届いた。蘭が自身の幼馴染にそっくりなのだと聞いて興味を持ったのに加え、仕事で忙しい母と別居状態になるというのが心を揺さぶった。「引き受けたって良いんじゃない?」と、渋ってる小五郎を見事に後押ししたのである。それに小五郎の方とて、ああまで頼み込まれてしまうと断りきれない性分であり、新一のような事件にのめり込むタイプは尚更放っておけない


二人はそういう気持ちから居候を歓迎し、はっきり期間が分からないのを承知で面倒を見てくれる。そこでコナンを預けに向かう当日、工藤一家の四人と阿笠は再び集合し、有希子達が宿泊中のホテルで話し合いに及んだ。両親は後で飛行機に乗って移住先へと帰っていくのだ




コナン「ありがとう、ありがとう母さん!姉さんと親父も!絶対に元の姿に戻れる薬のデータを見つけてみせるよ!」


椎奈「それはそうだけど、新一、あなた絶対気をつけなさいよ?幼児化してるのがバレたり、連中を追ってる事を勘づかれたら殺されるんだから!そしたら私達家族や蘭ちゃん達だけじゃない、コナンとして関わる人々も巻き込みかねない!」


優作「それにお前の優先事項はあくまで解毒薬だ、くれぐれも単身で奴らの尻尾を掴もうとするな。何度も言うが、危険を犯す様な真似は自分の命も、下手すると周囲を無意識に巻き込みかねん」


有希子「まずは身の安全が第一、いいわね新ちゃん?」


コナン「ああ、分かってる」




家族全員が何度も強く、強く念押ししてくる大袈裟じゃない言葉に、新一も冷や汗と緊張を滲ませながら真剣に深く頷き返した。そんな新一の様子に前世で見てきた弟の強い正義感と無茶ぶり、主人公が故の奇跡を覚えている椎奈は不安と心配ばかり。おまけに椎奈は誰もが気にせず、ひっそり懸念してきた予測が二つもあった。なので最後にきちんと釘を刺しておこうと口を開く




椎奈「……それから新一、蘭ちゃんと小五郎さんの件で絶対忘れちゃならないこと。新一には小五郎さんが駄目な大人に見えるだろうけど、ちゃんと探偵の職を維持して警察官の実績を持ってるぐらいには真面よ。だから新一は推理をアイテム頼りにならなくて良いし、事件への姿勢も考察もきちんと話せる環境でしょう?」

/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp