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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第28章 満を辞して、毛利家へ



何故か大して親しくしていない毛利親子に対して、江戸川文代が語ったのは自分の息子の預かり先について。それを黙って聞いていた小五郎は身近な親戚がいない事、椎奈達や阿笠博士()の生活事情を何度も頷いて聞いていた。しかし最後の言葉、新一が休学する話には蘭と揃って愕然となった


なんせ新一は世間を賑わす探偵と言っても未成年で高校生、一体どんな依頼が来たら休学を必要とするのか。思わず困惑しながら問い詰める蘭を宥め、後で椎奈に聞き直そうと小五郎が言えば、蘭もひとまず落ち着いたのか騒ぐのをやめた




蘭「そ、そうだよね……。ごめんなさい江戸川さん!」


小五郎「いや〜、遮ってすみませんな。家族絡みの付き合いなもんで……。それで息子さんのお話ですが、親戚でもない私に何故そのうようなご相談を?」


文代「実は私の親戚達では息子を預けられず、施設も複数回ってみたんですがあの子の性格的にとても心配で……。それで困っていた時、椎奈ちゃんが信頼できるからと毛利さんを紹介してくれて……」




蘭に次いで小五郎も謝罪をしつつ話を促してみれば、この場を提案したのが椎奈だと言う。そして文代の息子・江戸川コナンがどういう子供で、何を心配なのかと具体的に語られた二人は目を剥くほどに驚いた


と言うのも、コナンはギフテッドという天才児らしく、6歳の今では高校生の難問を簡単に解ける頭脳を持ち、ミステリー小説を好む事から新一と仲が良くて探偵を目指そうと事件に首を突っ込もうとするらしい。実際何度か事件に遭っても怯える事なく干渉し、大人の注意も何のそので犯行も被疑者も特定しては解決させていったようだ。何かと毎日事件や謎解きで刺激を求め、ホームズに憧れる様は正に第二の新一……。だからコナンを預ける相手は面倒見が良く、他の子供と同じようで頭脳に見合った対応が出来る相手が好ましいのだ




文代「ですから毛利さん、どうか息子を預かって頂けませんか?貴方のような探偵に違う暮らしや、事件と離れる機会をあげたいんです!」


小五郎「そ、そうは言われましてもなぁ……」


文代「もちろん養育費はコナンの口座に振り込みますわ!だからどうか、どうかお願いします!」




必死な母親に何度も頭を下げられ、小五郎と蘭は困った表情でお互いの顔を見合わせるのだった───
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