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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第28章 満を辞して、毛利家へ



椎奈「馬鹿おっしゃい!!」



さっきと同様、私や父さんに怒られる二人は顔が真っ青になって、必死に甘い考えのまま言い訳している。けれど最後にスケボーの案は大丈夫だって思ってる新一に対し、私は博士も加えて厳しく叱りつける




椎奈「そんな訳ないでしょう!エンジン付きのスケボーなんて道路交通法違反になるし、誰かを跳ねたり車に衝突したりしたらどうするの?自分も周りも危ないじゃない」


新一「そ、それは……っ」


優作「新一、確かにそういった強硬手段を行う警察・政府の組織はいるが、探偵はそんな業務を一切許されていない……。そして仮に公認されても、決して正義のために違法行為を善行だなんて思い込んではいけないよ?ましてや民間人を巻き込み、犯罪者だからと無事に逮捕する使命を捨ててはならない……。自他の危険を顧みないその思想、犠牲を伴う正義は減らすべきなんだ」


有希子「それに正当防衛は故意じゃなくて、偶発的で軽傷な場合に認められるのよ」




どうやら徹底的に駄目出しして、漸く全てに問題がある事を悟ったらしい。言い返す事なく俯いて、罰が悪そうに黙り込んだ新一。私が落ち込んでしまった頭を撫でてあげつつ、言葉に悩みながらも考えを喋ってみる




椎奈「と言うか新一、貴方せっかくギフテッド設定にしてるのよ?小五郎さんに入れ知恵し、解決するよう誘導させればいいじゃない」


新一「それが出来る相手だったら、あんな提案出さねぇって……。あの、へっぽこなおっちゃんだぞ?」


椎奈「そうやって馬鹿にしないの。小五郎さんは探偵の前に警察官だもの、新一の方が推理は上でも法律の理解や犯人逮捕のスキルは熟練よ?第一、小五郎さんは一般の探偵であって刑事事件専門じゃないわ」


新一「だったら尚更だろ……」


優作「だからこそ、新一を思わせる設定が大切なのさ。子供だからと邪険に接さず、お前に合った付き合い方も話せば実行してくれる人だ……。変に隠して誤魔化そうとすると余計に不審だろう、寧ろ堂々としている方が過ごしやすいと思わないかい?」




だから交渉は任せなさい。そう言って不安そうな新一の頭を撫でて、安心させようた微笑んだ父さん。この日、何とか新一達には博士の道具開発を中止して保留して貰えることが出来たのだった───
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