(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第28章 満を辞して、毛利家へ
自信満々に色々紹介してくる博士と、満面の笑みで「どんな事件もどんとこい!」って様子の新一……。正直頭痛がいたい、進展が早い、頭が良いのに危険物を躊躇いなく使おうとするのはやばすぎる……。私は頭を抱えて重いため息を溢した。隣の両親も道具のやばいラインナップに唖然、呆然としていて咄嗟に声も出ない。きっと私が付けてる盗聴器越しで、風見さんや景光くんも知ってたってびっくらこいてるね
だって私もこんなに早く立案するのは想定外、報告の義務化で予防線貼ってて助かった……。なんて内心でこっそり安堵しつつ、博士と新一を再び諭す為に呆れながらも駄目出しする。私達が言わなきゃ、ツッコんであげなきゃ危険度の把握してくれないと思う
椎奈「……あのね新一、博士もだけどそれがどれだけ危険な道具か分かってる?」
新一・阿笠「「え?」」
椎奈「ボール射出ベルトはともかく、シューズって体を酷使させるんでしょう?足の筋肉に負荷がかかって、その後足が使えないほどボロくなる可能性がある……。それにボールの威力、当たる位置、現場に障害物や段差があって、病気・骨折や怪我を隠してる人や転倒して頭を打った場合が危ないわ」
新一「お、俺の体の方は大袈裟だって!そうならねぇように威力を弱めて、犯人の足元と凶器と持ち手に当てる!だったら大丈夫だろ?!」
優作「それに小型の麻酔銃も危険だ……。麻酔はお医者さんが医学的に使用するもので、医師免許のない個人が使用するのは犯罪だ。薬物の使用と傷害罪……瞬間的に作用するような物なんて、絶対免疫がつく」
阿笠「そ、そこも大丈夫じゃ!麻酔の成分はすぐに消える様に作っておく!」
椎奈「たとえ成分が消えたとしても、感覚神経が受けたダメージは必ず蓄積されてるよ?そもそも薬は毒から作る、麻酔は言わば痛覚を麻痺させる神経毒なの。だから医療目的以外は絶対使っちゃダメだし、使い過ぎれば必ず効かなくなっていく……。それに眠った状態で推理って、誰も助けられない距離で逆上しちゃった犯人に襲われたらどうするの?麻酔が脳や神経を犯した時は?手術が必要な時に麻酔が効かなかったら?成分が消える薬品なんて、新一が飲まされた薬と一緒じゃない」
阿笠「す、すいません……」
新一「だ、だったらスケボー!スケボーなら大丈夫だろ?!」