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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第28章 満を辞して、毛利家へ





椎奈「だから絶対今からの内容を守ってほしい、貴方が隠れて生活するのに大事な条件だから……」




やはり新一は原作通りの意見を揺らがせない。毛利家と自身の安全の為に良い選択を分かってはいても、運命と彼の信念がそれを許さず戦いにその身を投じる。新一自身もそんな自分の感情に苦悩しているようで、無言で表情を歪めて傷つく姿は酷く痛々しい。そんな愚かで可愛い弟にしゃがみ込み、私は父さんや公安の刑事達と話し合って決まった内容を口にする


勿論、私や父さんが公安警察に関与している事は現状内密なので、江戸川コナンの戸籍や黒の組織と薬の情報を口にはしない。そうして色々都合が良くなるコナンの設定、危険を顧みながらも居候する為の絶対条件などを言えば新一は顔色を変えた。確かにこの条件は窮屈な生活になるし、新一の行動力は性格を思えば面倒に感じるだろう。よっぽどショックなのか対応が不満なのか、怒りや悔やみを露わにさせて私達に声を荒げて喰らいつく




新一「ちょ、ちょっと待ってくれよ!それじゃあまるで監視じゃねぇか!俺が自分で報告するだけじゃ駄目なのかよ?!ギフテッドっつー設定もそうだ、工藤新一そのまんまじゃねぇか!しかもこの歳でもう一回小学校に通うなんて……っ」


椎奈「そうは言っても、不自由だけど正体を隠して安全に生活をするにはしょうがないじゃない……。生きてる事がバレたら今度こそ殺されちゃうのよ?それに今は見た目が幼稚園児か小学生ぐらいじゃない、その状態で学校に行かなかったら当然怪しいでしょう?だから小学校に通うのも大事よ、不満でしょうけど仕方がないわ」


優作「それに新一、お前を預かる身として小五郎くんには相応の役目がある。お前に何かあった場合の連絡も然り、保護者の彼が対応できずに実の親が必要な用事も社会的にあるだろう……?苦労をかける立場としては、そういう配慮や責任の取り方は大切なんだ。新一だって分かってるだろう?」


新一「う゛っ!それなら仕方がねぇ、一応納得したけどよ……。やっぱりさすがにギフテッド設定はねぇって、思いっきり仄めかしてんじゃねぇか」


有希子「でも新ちゃん、子供のフリとか苦手でしょ?依頼とか事件を首突っ込んじゃうじゃない、だから全くの別人って思わせる為にわざとでしょう?」


優作「さすがだ有希子、そのとおりだよ」
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