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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第28章 満を辞して、毛利家へ



幼馴染が住まう家、毛利探偵事務所しかない。もちろんそれがどれほど危険で、リスクが高く責任が重いかは昨夜に散々指摘されて承知の上だ。しかし、それでも今の俺が探偵としての素質と矜持を守れる場所は、密かな初恋を向けてる蘭を守れる場所はそこしかないと思っている。それに姉さんと別れた昨夜、博士の家で今後も自分が探偵として活動出来る道具の立案を夜通し行っていた。俺なりに何とか幼い自分に向き合おうと、子供に捜査なんてさせないだろう周囲の常識に負けず、信頼と実績を積める方法を考えて。じゃないとオレは自力で元の姿に戻れる手掛かりを見つけられない、元に戻れば新一として男達を逮捕するのに貢献出来るのだ……


だから帰って来た姉さんと親父が初めて俺に視線を向けた時、猛反対と批判がくるのを承知で真っ直ぐ二人を見据えた




新一「親父も母さんもごめん。厄介な事件で心配かけて、こんな姿になっちまった……。だけど俺はやっぱり自力で元の姿に戻りたい、その手掛かりを見つる為には……っ」


優作「分かっている、探偵をやってる毛利家にいたいんだろう?正直それは感心しない身勝手な発想だ、しかしお前を預けるのならよく知る相手がいいとも思う……。当然、あちらが断る可能性の方が高いのを忘れるな。その場合別の居場所を探すしかないし、その方が彼らの平和な日々も守られる……」


新一「……」




俺は周りを巻き込む罪悪感と恐怖を感じつつも、言葉を吃らせながら必死に立ち向かいたい意思を訴えた。そうしたら俺の選択なんて当然お見通しとばかりに、苦渋に満ちた顔で頷いた親父は厳しい言葉を口する。俺の性分を理解し認めてくれてる一方、蘭達が断ってくれて俺が完全に妥協するのを願ってもいるのだ


何せ両親は自分達も避難するため国外へ逃げ、俺や姉ちゃんと今後も離れた生活を余儀なくされたのだ。姉さんも迂闊に実家へ行けなくなったし、世間は突然消えた俺の話題で翻弄されるだろう。そんな安易に想像できる事態を悟った俺は、この選択に固執している己に心を抉られるような苦痛を感じた。そして俺が何とも言えず無言でいると、親父に続いて姉ちゃんが俺の身長に合わせて屈み込んで言い加えられた



椎奈「だから絶対今からの内容を守ってほしい、貴方が隠れて生活するのに大事な条件だから……」


───新一side END───
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