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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第27章 江戸川コナン




優作「……完全犯罪の毒薬ではない?なら本当の目的は一体、」


風見「それは現在も調査中ですが、研究者自身は医薬品として開発していたらしいのです。その過程で毒の成分が作られてしまい、完全犯罪の毒薬としても利用出来ると知った某組織が研究者に無断で使用したそうです。この方も犯罪者達に才能を利用され、唆された被害者と言えるでしょう……。件の研究者は組織に反発しています、幼児化の副作用は報告していません」


優作「そうか、どうやら事態は想像以上に深刻らしい……。世界規模の犯罪が隠れて行われ、警察さえも捜査が難航している連中が相手とは……」



ただただ黙って風見さんの報告を聞き、父さんは努めて冷静な態度を貫きながらも再び頭を抱える。低くて静かな声も震えて動揺や怒りが伝わって来るし、呼吸も浅くなっていて一層私達親子の緊張が高まった。到底いち探偵や推理小説家が関与できる範疇ではない、たとえ警察に協力してきた実績があったとしても、だ

けれど、それでも正義感が強すぎる新一が歩みを止めはしないだろう。あの子は賢すぎるが故に、些細な事から悪意も犯罪も見抜いて阻止しようと突っ走る。その一直線な行動力は、今の幼い子供となって本来のような融通が効かない事から想像出来ない。それは私だけじゃなく父さんも痛感したようで、「……あの子が無茶をしないよう、我々大人が阻止しないと」と呟いた

そうして決められた新一の潜伏生活、及び課せられる条件が以下である







───あの子の偽名は江戸川コナン、保護者は母・文代だけの母子家庭だが高給取りで生活も安定、歳は新一の当時の身長から小学一年生。登校先の学校は移住に合わせて帝丹小学校に決め、それ以前の学校は今年廃止された学校、周囲の同い年の子供と馴染めず不登校、出身・住所は東都杯戸町(以下略)。遠縁の親戚に工藤一家と阿笠博士、近い親類は全員他界している

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