(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第27章 江戸川コナン
コナンは名前の由来(江戸川乱歩とコナン・ドイル)と親戚(工藤一家)の影響もあってか、将来の夢は事件専門の探偵であり、実際の事件に何度も遭って慣れてしまった。頭脳は高校生の教育範囲まで学習していて、俗にギフテッドと呼ばれる大人顔負けの精神も備わる子供。引き取り先は親戚にあたる阿笠・工藤一家が打倒であるが、阿笠博士は高齢の独身、夫婦は海外で生活環境の不安が多く、私は仕事に多忙で新一は未成年……。しかし文代が海外転勤となっても幼いコナンは着いていけず、私達が信頼を置ける毛利一家を推薦する……
一応これが江戸川コナンの戸籍と経歴になってはいるが、毛利家に行きたいと言う本人の希望が絶対に通る保証はない。そのため、小五郎さんへの交渉は慎重で誠意を持って行かねばならないし、万が一にも拒絶された時の予防は必須である。そして新一改め江戸川コナンには専用の電話、発信機付きの小物、緊急事態と救助を知らせる機械の装備を徹底させること。彼らには工藤新一と江戸川コナン』が同一視されないよう、『瓜二つの子供』として不審がる隙を与えてはならない
更に新一に組織関連の情報を必ず共有させて、毛利家からも逐一何かあれば報告してもらう事を義務化する。並びに新一の正体を知っている発明家・阿笠博士()にも情報漏洩の危険と安全意識を徹底的に伝え、新一に関わる微細な報告も頼んでおく。そして江戸川文代はコナンの予備費用で1,000万円を用意し、江戸川コナン名義の口座に毎月期日に養育費を振り込むこと───
一応、新一が望むままに毛利探偵事務所へ居座らせるのは、意外にも原作と違って父も反対していた。ああいや、普通はそれが正しいけども博士と新一自身はその考えが抜けていて、元の時空だと両親も反対するどころか息子の無茶と初恋の進展の方を重要視していた……。けれどこの世界の父はその辺に躊躇いがあるらしく、娘を持った父親的にも男としても非常に複雑な心境らしい
そして新一に厳戒態勢を敷くことで何とか妥協し、枷が無い息子の方が恐ろしいという結果論が出た。更に博士も発明家として腕が立つ為、それをよく知る新一が博士を色々巻き込む事も想定済みだ。発明品の懸念もあるので其方のフォローも根回しするとして、やはり持ち前の頭脳でそれすら見通す父は快く全てに満足してくれ、無事に許可を貰ったのである
