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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第27章 江戸川コナン



だから良く言えば新一は勇敢でポジティブ、悪く言うなら恐怖や怯えで慎重になれず、そういう心情と縁がないから危なっかしい。父さんもそこをきちんと見定めているのか、深く頷いていて異論を唱えない。そして私と何度かやり取りした後、改めて向かいに座っている風見さんと私達親子は新一に毒薬を飲ませた連中の正体と薬の詳細を知る








───新一は駆けつけた警察官を頼った際、警察が新一の遭った犯罪組織を把握していないと結論づけていた。しかし組織的な犯罪や特殊犯は表舞台に出て来る捜査一課の担当ではなく、普通の捜査官が知らないだけで秘密裏な捜査を行う警察部署は複数存在するものだ。世間に公開されない情報は当然幾つもあるし、それが市民の混乱と恐怖を煽らない為であるのは言うべくもない。警察側も潜入という手段しか取れない集団である以上、当然凡ゆる守秘義務を徹底するべく逮捕した事実は公表しても情報全てを明かさない……



そんな厳重な部署の中でも日本全体の犯罪を取り締まり、国家国民の安全と秩序を守っているのが公安警察。彼らは当然日本に隠れる犯罪を常に把握し、民間人を巻き込まないよう隠密な捜査で治安維持に務める。海外で言うとFBI、MI6、CIAが同志でもある。今回新一が被害を受けた犯罪者達(ジンとウォッカ)は、世界中で彼らの極秘調査されてる凶悪集団のメンバーだ。通称・黒の組織と呼ばれてその国の経済、政界を裏社会から悉く蹂躙している。もちろん世界中が長年操作を続けているが、未だに組織の全体像も幹部の一部もボスの正体も不明なままだ



そして公安警察のような特殊な部署には、彼らを支えてくれる民間人の協力者達がしており、某組織での協力を仰いだ協力者達(宮野姉妹)も当然ながら存在する。そこで協力者達や風見さんや景光くんを始め、某組織を相手する捜査官が私達の被害報告を聞いて毒薬に関する調査をしてくれた



毒薬の正しい名称はAPTX4869、その効能は『毒が検出されない』完全犯罪を実行できる代物……。組織内でもそう言われてはいるが、実際その薬品が発揮する効果は抹消される致死毒だけではなかった。組織に無理やり協力させられている研究者(シェリー)曰く、マウス実験の結果は多くが死に至っているが、その内の一匹が幼児化していたそうだ。そして、本来その薬品は毒薬として開発されていなかったらしい───
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