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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第27章 江戸川コナン



優作《ああ。そこで椎奈には幾つか頼みがある。一つ目は蘭くんに対する言い訳なんだ、新一が探偵の仕事で長らく留守にする事になったと誤魔化しておいてほしい。詳しい事は探偵の秘匿義務で聞かされていない、そう答えなさい》


椎奈《分かったわ、不安や心配をかけたくないし……》


優作《それと二つ目、出来れば公安警察にあの子が飲んだ毒薬に関する調査、戸籍の偽造と自由行動を許可してもらってほしい。幼児化するだなんて信じ難いが、新一の失踪を上手く計らってくれるだろう。あの子は仮にも毒薬の被害者なんだ、本来は捜査を願い出て保護されるべきだが……。しかしあの子は自力で元の姿に戻りたがっている、せめて私より公安に近しい椎奈が裏からフォローして貰えるよう頼むべきだ。普通の探偵のように密やかに大人しく、そんな慎ましい性格じゃないのは分かるだろう?》


椎奈《あー、うん……。それに私は保護の契約で発信機とか盗聴器を付けるのが義務だったから、会話はグリリバちゃんと担当刑事(風見さん)に筒抜けだったし既に把握して動いてくれてるよ。きっと元と今のあの子を検査すれば証明できる、本格的に信じてくれれば何とかなるのかもって……》


優作《そうだろうね。なら早急に新一が倒れた場所の血液を採取してもはい、DNAの鑑定を促しなさい。博士にも新一のチェックと称して、鑑定用の血液や指紋採取をしてもらおう……。新一自身に内緒なのは申し訳ないが、新一を襲った彼らの被害者は大勢いる筈だ───》




愚息までもが申し訳ないが、無理を承知のお願いとなるけど頼めるかい?運転中の公安刑事さん……恐らく緑川くんかな?


この一連の会話はスピーカーで行っていて、隣の景光くんにも運転しながら静かに聞いてもらっていた。すると向こう側にも車のエンジン音が聴こえたらしく、私が警護の緑川さんと一緒にいるのに気づいていたようだ。そして身近に安心できる心強い助けがあったお陰で、無事に父親からの公認を得られたわけだ。父さんは私の待遇を理解しているし、混乱している新一よりも危険性や色んな考察を頭に描いているのだろう


そして父さんに見事言い当てられた景光くんは、運転で前を向いたまま「可能な限り任せてください」と頼もしい言葉を返してくれた
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