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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第27章 江戸川コナン



あれからすぐさま新一と博士を阿笠邸に帰した私は、景光くんをマンションまでのお迎え(一応私、世界的な芸能人なので……)に呼んで、彼の愛車の助手席に乗せてもらうと早速父さんに電話にかけてみる。幸い今はこっちが深夜だけど、時差で向こうは13時間遅いから父さん達の方は昼間なのだ


とはいえ、たとえ時間が真逆だとしてもこの状況、家族のピンチに報告の間なんて気にしていられないんだけど……


私がスマホを高速タップして彼方のお家に電話を繋ぎ、耳に当ててる間も景光くんが車を運転しながら耳を澄ましている。電話口からはprrrrと呼び出し音がワンコール。どうやら偶然そばにいてくれたらしく、ツーコール目の途中で音が切れて父さんの凛々しい声が英語で「もしもし」と出てくれた




椎奈《えっと……もしもし父さん?私よ、椎奈なんだけど……》


優作《椎奈かい、一体どうしたんだ?そっちは今は真夜中だろう?》




こちらの時差を考慮して何かあったと悟ったらしく、普段よりも真面目で低い声が私に直球で用事を訪ねてくる。そんな父はさすがの頭脳だと感心しつつ、聞かれた一瞬息を詰まらせてしまったけれど急ぎで現状を伝えようと訴えた




椎奈《っ、……新一が今、すごく大変な事件に巻き込まれてるみたいなの!命を狙われかねないわ!お願い父さん、すぐに母さんと日本に戻って来て!!》


優作《なっ?!どういう事だい?あの子に何があったんだ?!》


椎奈《それが今日、新一と蘭ちゃんがトロピカルランドに行った時に……───》




私が電話の向こうで取り乱す父さんに促され、新一に聞いた通りの経緯と私達の会話を説明すると「そんな……」と絶望感に言葉を失っていた。一応こんな俄かに信じがたい話を喋っているにも関わらず、私が嘘をついていないと疑わず、真剣に聞いてくれたのだ。そして全てを把握した父が焦りや困惑を露わにしつつ、それでも冷静な態度で私に指示に出す





優作《……事情は一先ずさっきの話で分かったよ。よくぞあの子が焦りと怒りで無茶をするのを防いでくれた、立派な姉に育ってくれて私も有希子も誇らしい。だから安心しなさい、今すぐ有希子に話して帰国の準備をする。きっと明日の昼間には帰れるだろう》


椎奈《そうなの?よかった!》
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