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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第26章 小さくなった名探偵



だからひとまず新一の体調が普通なことに安堵しつつ、楽観視している新一に対して、解毒薬を作る上での問題点を挙げて真剣な面持ちで凄みながら告げた。すると博士も困った表情で同意するので、すぐに戻れないと知った新一も酷くショックを受けていた


それにしたって新一が飲まされている毒薬、APTX4869は開発者である哀ちゃんでさえ解毒に苦戦し続けている。一度は元に戻っても時間が来れば縮んでいたし、効果の持続が困難になっていくことから免疫が上がっていくのは確かだ……。原作でコナンが何度も新一に戻っていたけど、免疫以外の理由として、毒を検出させない成分が邪魔をしているのかも……


私がそんな憶測を一人考えていると、博士が新一の肩を掴んで必死に強く言い聞かせようと叫ぶように怖い顔で忠告する




阿笠「それに新一君!!小さくなった事はワシら以外に言っちゃならんぞ!!」


新一「え?何で……」


阿笠「君が工藤新一だと分かったら、また奴らに命を狙われるじゃろう!!それに君の周りの人間にも危害が及ぶ!!じゃから君の正体が工藤新一である事は、君とワシと椎奈くんだけの秘密じゃ!!決して誰にも言ってはならん!もちろん、あの蘭くんにもじゃ!!」


椎奈「ええ、私も博士に同感よ。本来貴方は毒殺されて死んでいた、幼い体で生きているのが不自然なぐらいだもの……。本当に生きててくれて、帰って来てくれて良かったわ新一……」


新一「姉さん……」




私も博士の横から小さな新一の両手を握り締める




椎奈「……だけど、三人だけの秘密っていうのは反対よ。せめて両親や信頼出来る警察に報告すべきだわ」


新一「えっ」


椎奈「父さん達を誤魔化しきれるはずがないし、息子が死にかけたって知らずに過ごしてた方が余計にショックよ。新一がいないと気づいた時、大騒ぎして捜査になったら奴らに殺されるかもしれない!家族は危険な時こそ連絡を取って団結し、少しでも安全を確保できる対策をとるべきよ!」


新一「そ、それはそうだけど……。けど俺、自分の力で奴らの居場所を探したいんだ!俺自身の問題は自分で何とかしてぇ、潜伏しながら何とか情報を集めてみせる!」


阿笠「じゃ、じゃがなぁ新一……何とかするとは言っても今の君は探偵として以前のようには……ん?」
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