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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第26章 小さくなった名探偵



私に次いで新一を咎めかけた博士は、「以前のように自由な行動が出来ない」と言いかけて何かに気づきハッとする。あ、これはまずい……そんな嫌な予感がしたのと、博士が新一に提案したのは同時だった




阿笠「そうじゃ、そうじゃった新一!君が奴らを追える方法があるぞい!」


新一「え?本当か博士?!」


阿笠「いいか、よーく聞くんじゃ!殺したはずの君の遺体がないのは奴らも気づいて、この家に出入りする人間はすぐに疑われるじゃろう……。今や子供の姿となった君では行動も限られる、じゃから奴らの居場所を探るために蘭くんの家……毛利探偵事務所にいれば、」


新一「あっ、奴らの情報が手に入るかも!!」


椎奈「ちょーっっと待った!待ちなさい!!なんでそう都合よく考えるの?!」




案の定、というか原作通りの提案だった博士は、新一を蘭ちゃんの家に居候させる気満々だ。私が即座にそのやりとりをぶった斬ると、二人して不思議そうに振り返るので呆れ混じりのため息と共に説明してあげる



椎奈「……あのねぇ博士、蘭ちゃんは幼馴染だし親子で新一の小さい頃を知ってるのよ?絶対新一は四六時中気を抜けないし、仮に子供らしくない普段の本性を出したら、そっくり過ぎて違和感が湧くに決まってるでしょう!それで新一の指紋や毛髪を手に入れられれば、蘭ちゃん達や身近の鋭い人達だってDNA鑑定を頼んでこっそり調べられるわよ?!昨今の技術は正確になって素晴らしいわ、この家と貴方自身からモノも採取出来るものね?そうやって隠密行動の拠点にしてるだけでも、十分お互いを危険に晒しかねない事を予測なさい!!」


阿笠・新一「「……っ!!」」




そう怒鳴っては容赦なく欠点や油断を突きつけると、私が憤りながら鋭く捲し立てる様子に驚きつつも付き纏うリスクを悟ってくれたらしい。喜んでいた新一達が段々恐れと緊張で強張っていき、ヒュッと息を呑んで声も出ないほどに動揺している。そんな彼らの様子を見るに、身バレ対策も最悪の場合も考えてなかったんだろう。一般人が潜伏調査なんて安全保障も無いし難しいのに……




椎奈「だいたい年頃の女の子の家に、見た目は子供でも精神と頭脳が17歳の男が居候って……。しかもどんな言い訳で10歳未満の子供を怪しまれず、親元から離れて他人に預けさせる気なのかしら?!」
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