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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第26章 小さくなった名探偵



他にも数名の刑事さん……よく見ると、最近警部補になったと聞く松田刑事や伊達刑事達もいて、鑑識係が遺体に駆け寄っていく。そして目暮警部が新一に気づいてその名を出すと、周囲の客が一気に歓声を上げる




「おお!!あれが有名な高校生探偵、工藤新一か!!」


「迷宮入りの難事件を幾つも解決してるって言う……」


「日本警察の救世主!!あのSHINAちゃんの弟か?!」


「ちょっと来て!SHINAちゃんにそっくり……工藤君よ工藤君!!」


「お手並み拝見させてもらおうぜ!!」




さっきまで深刻だった雰囲気が一変し、新一の名前を聞いただけで姉さんの事や誉ある実績も囁かれる。これが探偵になった新一が浴びてる脚光であり、事件現場でも安心出来る世間の信頼か。一斉に注目の的とやなった新一は堂々し、嬉しそうな笑みでドヤ顔だった。けれど飛び交う言葉や笑いに眉間の皺を深く寄せ、騒めく周囲を一喝する二人の刑事達がいた。無論、松田さんと伊達さんだ




松田「チッ、るっせーぞテメェら!!ここは才能を見せびらかす為の現場じゃねぇ、事件で誰かさんが死んでんだよ!!安心するのは結構な事だが、犯人がいるっつー状況なんだろーが!ちっとは大人しくしやがれ!!」


伊達「確かに高校生探偵の活躍は目覚ましい、興奮するのも無理もないが……。しかし被害者の友人達は悲しんでるのが分からんか?!年若い女子も怯えて、事件を不快がる者達もいる!どうか謹んでもらえないか?!」




片や乱暴な口調で怒鳴るサングラスの刑事と、片や丁寧ながらも不謹慎だと言外に込めて注意する筋骨隆々の刑事。その迫力で一瞬にして周りは黙り込んで、中には言葉で促されてシートに隠された遺体を見た後、目線を逸らしたりする人や気まずいあまり立ち去る人達も出る。その一喝で新一は二人に気づいたらしく、後頭部を掻いて居心地が悪そうになる


何故か新一は初対面の頃から、この二人と去年機動隊の爆発物処理班に戻ったという、萩原警部補の事がちょっぴり苦手らしい。新一曰く、彼らは警察の中でも指折りの優秀な人で、呼ばれて駆けつけた事時には彼らが犯人を逮捕させたなんてザラにある。だから新一は一方的な対抗意識があり、真面に相手されないのが不満で


まさかこの事件を機に、新一と離れ離れになるだんて思いもしなかった


───蘭side END
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