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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第25章 いよいよ原作へ



椎奈「……っ、」


降谷「君は俺の何になった?!松田達のどういう仲間だ!言ってみろ、工藤椎奈!!」


椎奈「わ、私は降谷零の協力者……。陣平くん達と一緒に公安を支える為に……」


降谷「そうだ!そして俺達、警察側と協力者との間に必要な事……、それは互いの絶対的な信頼だけじゃない!協力者を物理的に護るのは勿論、何より正義の為を思って犯した罪を此方も背負うこと……君が自分を責め続けても、俺や仲間達は否定しない!俺は個人としても、君の決断を過ちなんて思わないし赦したいんだ!」


椎奈「!!零くん……他の皆も、そんな……っ」




気づけば、涙が幾筋も頬を伝って落ちていた。以前も彼は私を感動させて泣かせてたけど、やっぱり前世通りの眩しい正義感と強い精神力は私の沈んだ心を少し楽してくれるのだ。決して弟に対する罪悪感はきえないけど……。だけどそんな彼の行動と言葉に気持ちが助けられ、脈と鼓動が急激に上がるのを感じて、本当にどうしても大好きなんだと実感する


だから自然と私は仕草が大胆になっていた、両手を彼の褐色肌な頬に添えると私は真っ直ぐ顔を向き合わせたのだ。その時は何故か無意識にそんな行動を取れていて、不思議と妙に落ち着いていた私は目を見開いて呆然と見つめ返す零くんに絶対伝えたくなった




椎奈「だったら零くんだって、景光くんだって難しいけど赦されるべきだと思う……。例えどんな理由があっても誰かを害し、罪を犯せば悪ではあるけど……。それを国家が日本を守る為に認めてて、零くん達自身の矜持が赦さなくても……貴方の警察としての信念と誇りは絶対穢れないもの。それに私個人の私情と協力者として、今までもこれからも背負い続ける多くの罪が、明日の平和を守る正義に繋がってるって分かるから……」


降谷「!!」


椎奈「……なんて、協力者ってだけの私が言っても生意気───……え?」




私が真っ直ぐ見据えて思うがままの言葉を口にした時、眼前で息を呑むほど驚く端正なその顔(かんばせ)に、自分が生意気だったと後悔して謝りかけた。しかしそんな私を遮るように肩を掴んで寄せられ、綺麗な金色の頭が縋るように軽く乗っかった。すると耳元からは小声で「ありがとう……」と言われ、首にかかった息や髪がくすぐったくて思わず掠れた声が出る
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