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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第25章 いよいよ原作へ



けどまぁ逆に、一般人が戸籍の偽装・隠蔽を完全に出来てしまうと犯罪になるし、そういった技術が悪意を持った人間に渡ると未来の日本が恐ろしい。寧ろ誤魔化しきれない新一達の人間性は有難いし、自覚や理解をきちんと持った上で行動したとしたらタチが悪くて厄介この上ない


だけど本来の世界は原作者さんが、敢えてそういう常識を無視して工藤新一が活躍していく世界を描いた。それをイレギュラーで瓦解させてしまった現状、反則的で常識のあるスピーディーな組織壊滅が可能となった事だろう……


一先ず、皆が思い思いに文句を吐き捨てた後、零くんが頭を上げて姿勢を正して私に目を向ける。すると他の四人も同じく切り替えたのか、ため息混じりに体勢を変えて全員の視線が向けられた



降谷「……取り敢えず君から詳しくこの状況を説明してほしい。可能な限りの対応がいるし、注意点や君の提案も聞きたい。江戸川コナンの戸籍偽造はもちろんのこと、他にも何か要望はあるか?」


椎奈「展開としては資料の通りなんだけど、ジェットコースター事件の前にもちょっとした成り行きがあるの。まずはとある洋館の事件をあの子が解いて、別の日に新聞記事で持て囃されててね……。それがちょうど蘭ちゃんの都大会決勝日で、今や女性にも人気者で浮かれているし青春よりも推理をするのに夢中なの……。だから蘭ちゃんが前日に浮かれる新一を咎めていたんだけど、結局あの子が幼児化するのよね……」


萩原「あれまぁ……」


椎奈「だから、とりあえず洋館の事件は絶対捜査一課に解いてほしいの。じゃないとせっかくの決勝なのに、あの子が事件で離れて行くから蘭ちゃん寂しい思いするもの……。東都じゃ殆ど呼ばれないからって、他県でお世話になりに行く徹底ぶりよ……。きっとジェットコースター事件の方はジン達と関わる部分だし、涙の証拠はあの子しか分からないから推理も止められない……」


松田「つまり俺達は序盤以外、成り行き任せって事になるんだな?」


椎奈「うん……。夜の実家には私が、蘭ちゃんの代わりで様子を見に帰ることにする。そしたら私が新一と博士の話し合いで合流出来るし、常識的な抗議をすれば危機感を持たせられるし、すぐには毛利家の居候にならないと思う。博士の道具の問題だとか、両親に対する報告とか、戸籍や性格や個人特定の危うさも伝えるよ」
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