(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第24章 毛利家の事情と阿笠博士
蘭「でも心配になっちゃうよ……。普段からしょうもない事で揉めるし、顔合わせるを嫌がってるし、普通に誘ったってきっと応じてくれないわ。だからって教えず出かけてみたら、顔を合わせてすぐに喧嘩になっちゃうし……。もし良い人が現れちゃったらどうしようって……」
椎奈「うーん……蘭ちゃんはもっと両親と話し合うべきじゃないかな?そりゃあ気が気じゃないだろうし、離れて暮らすのが嫌で焦って余裕がないと思う…。だけど結局は本人達の気持ちが肝心なんだし、娘の素直な気持ちを無碍にする両親じゃないでしょう?誤魔化さなくたって良いじゃない、『3人で一緒に過ごしたい』『家族で出かけたい』って頼んでごらん?あくまで私ならって考えだけど……」
阿笠「うむ、参考してみて良いかもしれんぞ?今まで蘭くんが考えたのは、『二人が仲直り出来るお膳立て』じゃろう?もしかしたらご両親は、その前提が不満なのかもしれんしのう……。元は幼馴染で言い合いはするが、息も思考もピッタリな夫婦じゃし……。多分じゃが娘に気を遣わせて仲直りするより、親子で仲良く楽しむ時間が大切なのかもしれん……」
蘭「!!」
私と博士は意気消沈でネガティブになってる蘭ちゃんを元気づける為、優しく言葉を選びながら思った事を告げてみた。すると真剣に聞き入っていた蘭ちゃんが次第に俯いていた顔を上げ、思ってもみなかった様子で息を呑むほど驚いていた。少しはこの意見で効果があれば良いけど、どうなんだろう?
もしもこれが毛利さん夫婦にとって良くなるきっかけになったら、出かける頻度が増えてくれるかな?そんな淡い期待を寄せた休日です───
───蘭side
新一は私とご両親に会いにロスへ行く飛行機内で事件に遭い、その事件を解くと探偵として瞬く間に有名になった。それ以来私や園子は新一と学校帰りを共にしなくなり、部活や休日も事件に呼ばれて行って……。私は一気に新一が遠い存在になっていった気がする。それから何だかとっても不安で、心細く思う日が増えたのに、逆に探偵になれた新一は推理で生き生きとして……
それが私はカッコよく見えて、内心複雑な日々を過ごしている。だから今日も新一のお姉さんや博士に会って相談し、前に新一と行った水族館で事件に関わる様子や、水族館に行ったきっかけとなった私の両親の状況も語ってみた
