(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第24章 毛利家の事情と阿笠博士
だから蘭ちゃんが知らない、或いは覚えていないご両親の仲良くて生活していた記憶がある。まさにあの二人こそ喧嘩するほど何とやらの典型、子供や周囲が振り回されて参ってしまう……
椎奈「……それで蘭ちゃん、ご両親は水族館でどうだった?」
蘭「途中まで良かったの。後はお父さんが台無しにしたり、お母さんがムキになったり……散々よ」
両親の話になった途端、むすっと膨れっ面で先日の戦果を報告してくれた。どうやら小五郎さんは一番言っちゃいけない『アレ(さんま)美味そうだな』を言ったらしく、それで呆れ顔になった絵理さんと周りの迷惑になるくらいの大口論
お土産屋さんではすれ違った美人な女性に鼻の下を伸ばしたり、ハリセンボンのぬいぐるみを指差して『絵理がいる』と笑ったり。そして別れ際に小五郎さんが絵理さんに「記念にやるよ』と言って、可愛らしいネックレスを渡したので彼女も照れて良い雰囲気……だった筈が、またもしょうもない理由で喧嘩になって別れてしまったとさ
私にはもうそんな二人が通常過ぎて苦笑いしか出来ず、蘭ちゃんの苦労も知っているからフォローのしようも無いわけで……
椎奈「いつも良い所でそうなのねぇ」
蘭「私がどれだけ頑張ったってこの調子……。何でお互い台無しにして喧嘩になる事するんだろう?」
椎奈「あの二人はお互い気が強いし幼馴染だからね。新一と蘭ちゃんの会話と一緒、別居になっても離婚しないのはお互い夫婦でいたいし、その距離感がちょうど良いからよ」
蘭「ちょうど良いって……。二人はそう思ってても私、その辺の家族みたいに三人でいたいんだよ?確かに喧嘩が絶えないだろうし、仕事とプライベートの両立が難しいだろうけど……。それに二人が異性の人といる度、浮気なんじゃないか不安だし……」
椎奈「うーん。気持ちは察せれるけどね、あの二人は浮気行為なんてしないよ。それに仕事の付き合いや私生活でも異性と関わる事になるし、節度を持った交流は社会人のマナーだもの。蘭ちゃんは少し過敏になってる、疑いすぎは良くないよ?」
蘭「そ、それは分かるけど……」
これは前世の頃から思ってたけど、毛利夫婦は不器用なりに距離感があるけど愛情に溢れて家族た。しかし蘭ちゃんにとっては不仲に見え、この時は別居の理由も知らないのだ