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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第24章 毛利家の事情と阿笠博士



二人は親身になって相談を聞いてくれて、適度な相槌を打ってくれたり頭を抱えたりしながら、私のいつもの不安や愚痴、今日まで抱えた悩みを最後まで吐かせてくれた


そうしてずっと新一を危ぶんでいた私を「そのままでいい」と言って宥め、決して悪い事じゃないと告げる姉さんの顔は苦笑いで……。きっと内心、ここにはいない新一の事を呆れてるんだと思う。だって姉さんは言葉の通り新一の才能を信じ、知名度も人望も鰻登りで大活躍なアイツが誇りで大好きだ。けれど誰より心配性なのは変わらないだろうし、実際、新一が探偵になれたのは家族で一番厳しく釘を刺して来た姉さんらしい……


実際は小説のような臨場感や興奮がない、現場は悲惨で過酷なものだし、推理以外に必要な知識やマナーがある。それを新一に突きつけたのは愛故だろうし、こうして活躍するのを認めてくれて本当に良かったと思う……


それに私の両親の件では、博士と一緒に第三者目線の意見を貰えて、ずっと強引な作戦ばっかりだから考える余裕も無かった本人達の心境を無視して来たのに気づいた。だって本当にいつか別れそうに思えて、周りの家族が羨ましくて、焦ってばかりいたんだ……。正直、姉さん達の言葉が正解なのかは分からないけど、お父さんやお母さんと家族らしいお出かけしてみたいなぁ……───
 










それから、他に美容や美味しい料理店の話題を楽しんでいると、あっという間に時間が経って夕暮れ時だった。空が沈みかけの夕日で茜色に染まっていて、博士のお家を博士と別れて出た後は、二人で帰路の途中の別れ道まで並んで歩いていく




蘭「もし予定が空いてたら、私が出る空手の都大会に姉さんも来てくれる?」


椎奈「都大会かぁ、強くなったのねぇ蘭ちゃん!行ってみたいけど予定がな……何日なの?」




感慨深げに褒められた後、大会の日にちを聞かれたので答えてみたら、スケジュール帳を出して姉さんが確認してくれて。するとその日の予定を確認出来た姉さんが、肩を落として残念がっているのを見て悟った




椎奈「ごめんね、仕事があって無理みたい……。だけど遠くで応援するわ、頑張って!」


蘭「残念だけど仕方ないし、姉さんもお仕事頑張って!絶対勝つよ!」




ちょっぴり落ち込んだけど、必ず優秀報告しようと誓った

───蘭side END
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