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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第22章 NY事件



───蘭side

新一の両親に会いにニューヨークの着いた後、夜の8時に開演されるミュージカル『ゴールデンアップル』の1時間前に間に合うよう、私は新一と有希子さんと一緒にジャガーに乗ってミュージカル会場を目指していた。どうやら待ち合わせしている人がいるみたいで、その人と有希子さんは女優時代からの親友らしい


そしてアメリカにはサマータイム(またをデイライト・セービング・タイム、通称・DTS)と呼ばれる、太陽が出ている時間帯を有効利用する為の制度があるみたいで。3月の第2土曜から11月まで時計を1時間早めて生活するみたい……。だからうっかり有希子さんも忘れる時があるみたいで、「今日も椎奈ちゃんに注意されなきゃ、遅刻しちゃう予定だったのよ〜」と笑っていた


……まぁその姉さんのおかげで、私達は遅刻せずに会場となるファントムシアターに到着出来た。しかもそこで待っていた人は、思いもしない世界的な大物女優だった。アメリカの女優の一人、シャロン・ヴィンヤードさん。私は元女優の有希子さんと、新一の姉で私も慕う椎奈お姉さん、更にはシャロンさんにも会えて思わず感激してしまった




蘭「神様に感謝しなくちゃ!」


シャロン「神様なんているのかしら?」


蘭「……えっ、」




思わず一人ではしゃいでしまった私の言葉に対し、シャロンさんが表情を曇らせてしまって私も戸惑った。するとそんな私を知ってか知らずか、シャロンさんが溢した憂いはとっても儚くて悲しそうだった




シャロン「私の人生は不幸の連続……。女優デビューした当日に両親を火事で失い、アカデミー賞のオスカーを取った翌日に夫が病死、娘のクリスとも仲違いしたまま疎遠になったまま……。ところで有希子、椎奈がいないようだけど?」


有希子「ああ、そうなのよシャロン!あの子ったら仕事でニューヨークには来れたんだけど、仕事と時間がモロに被っちゃって一緒に観れないの!あの子もとっても残念がってたわ〜」


シャロン「そう……。あの子は私ともクリスとも仲良くしてくれてるし、ちょっとだけでも会って話したかったんだけど……」




やっぱり私って運がないようね。そう言って自虐的な笑みを浮かべるシャロンさんだったけど、この後、気を取り直してミュージカル直前の楽屋を案内してくれた
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