(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第21章 波瀾万丈な1年間【〜原作0.5年前】
椎奈「……あくまで私が見ていたヴィジョンは、最悪な事が積み重なった苦難ばかりの未来です。実際、組織は既に日本を拠点に動いているんだよね?だからそうならないよう、今の内から手を打つ方が良いと思います」
風見「あ、ああ。確かに組織は日本国内で動きが活発になっている。しかし……手を打つ、と言うと?」
椎奈「単純な提案ですよ。日本警察もFBIもCIAも同志でしょう?何処の警察もそれぞれ母国を護っていく為の機関だもの、その根幹は秩序と治安を取り締まっている。例え部署によって手段が違ったとしても、そうして国家が認めた正義を掲げて動いてる。お互い同じ立場にあって、理解できない筈がないわ。なのに彼らがその境界を違法に踏み越えるなら、逆に此方が日本の為に協力申請をするんです」
降谷「……日本の為に此方が折れろと?然るべきは逆じゃないのか?」
椎奈「ええ。だって彼らも自分達の大事な領域に侵入されて、その上勝手に違法捜査もされたら不愉快でしょうし。侮辱や冒涜と捉えて国際問題に発展しかねない。きっと今後の信用問題も覚悟の上での違法捜査ですよ、そんな捨て身を未然に防ぐには仕方ないんです。『これ以上何処からも犠牲を増やさない為に、NOCを守って速やかに壊滅するには表向きに分散を装い、裏で情報を共有しながら協力するべきだ』と」
諸伏「あー……出来ればFBIもCIAも他所の機関も頑固な拘りを捨てて、私怨や利益より規則を守ってほしいんだがな。穏便に行けば良いんだが……」
萩原「そこはほら、降谷ちゃん達と理事官の腕の見せ所っしょ?椎奈ちゃんが言うように何処も誇りと使命感は一緒、煽って協力出来る様に誘導すればいいんだよ!」
降谷「だからって随分と簡単に言ってくれるな……。まぁあまりにも酷い未来が待ってるんだ、絶対他所の機関と合同捜査に持ち込んでやる。それに宮野姉妹の件も救い出せる考えがある」
私の他国との協力関係を結ぶ案はあっさり決定し、降谷さん達ゼロや公安部の発言力と彼方側の意見に委ねる次第となった。そして次いで議題となつたのは、やはり宮野姉妹の話だった
降谷「明美は俺の幼馴染だからバーボンとして接触し、明美経由で志保ちゃんと繋がりを持つ。新たな協力者として椎奈、明美の死亡偽装の後は君のそばで匿いたい」
