(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第20章 工藤家の別居と、彼らの深淵
なので沢山あった洗い物が終わって二人がリビングに戻って来ると、諸伏さんと降谷さんにも出した温かいお茶を湯呑みに入れて彼らが腰掛けた前に差し出した。そして各々お茶を飲だり姿勢を崩して寛ぎながら、仕事の疲労と緊張感を忘れて気の抜ける雑談を喋り出す
椎奈「研二くんと陣平くん、片付けありがとうね」
萩原「いいのいいの!俺らは椎奈ちゃんの引っ越し祝いで来たんだし、俺らだけ何もしねぇのは嫌だしね〜」
松田「おうよ。他の家事ならともかく、皿洗いと料理ぐらいならキッチン使うだけだしな」
椎奈「ひえっ、我が家がスパダリ密集地帯だった……。なんで絶対モテるのに彼女が出来ないの?」
松田「あん?俺らはオシゴト一筋ガチ勢だから良いんだよ、今は彼女が欲しいって願望も湧かねぇしな……。つーか、いなくてもオシゴト出来れば満足なんだよ」
萩原「あ、分かるぅ〜。『仕事と私とあの女、どっちが大事なの?!』ってなると面倒なのよねぇ〜。そういう女の子いたから交際はちょっと」
降谷「……ドライなのか熱心なのか分からんぞ松田。それに萩原、お前口調がキモいぞ。さすがにその手の喧嘩は都市伝説だろ。別にその辺の理解がある人を選べば良いんじゃないか?」
松田「あー、生憎こいつの実体験だな。ハギがあんまり椎奈にデレデレするから、彼女がメンヘラ化して殺されかけた。仕事の理解はあったんだけどな、どうにもファン活が耐えかねたらしい」
「「………」」
陣平くんの『オシゴト』や『ガチ勢』にヲタクのオーラを感じつつ、何故かJKみたいなノリで両肘を立てながら不満を溢す研二くんにドン引きし。そんな降谷さんがWエースにツッコミを入れてみれば、予想外の実話だったオチを聞いて絶句した
椎奈「……えっ?つまり私が原因で彼女作らないの?」
萩原「ちっっがーう!全然違うから!!俺はもう椎奈ちゃん無しじゃ癒されない!胸キュンも尊いも萌えも全部、本気で心に刺さってくるのは君だけ……ヘブシッ!」
諸伏「ちょっと黙ろうか萩原。せっかく班長以外が隠れ椎奈ちゃんヲタクで、重症だからゼロ以外はリアルな恋愛が出来ないなんて誤魔化してきたのに……」
松田「お前のせいで本格的に台無したけどな、諸伏クンよ」
マジですか……