• テキストサイズ

(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第20章 工藤家の別居と、彼らの深淵



それから全員で両手を合わせて「いただきます」の挨拶をすると、その途端に男達の戦争の火蓋が切って落とされた。半端ない食欲を持っている彼らのおかず争奪戦だ。私が作った料理は肉じゃがと味噌汁なんだけど、彼らが自分たちの分をお皿に移して大きなお口にいっぱい掻き込む様子を唖然と見守った。何せ四人が取られまいと物凄い必死に表情で、沢山作ったおかずが勢いよく減っていくからだ


……結構な量を降谷さんにお願いされて作ってたから、本当に食べれきれるか不安だったんだけど。大丈夫そう?




松田「もがふがっ……んだコレ、どれもちょーうめぇじゃねぇか!!」


降谷「んぐっ……だろう?俺もヒロに習って特訓したからな!椎奈ちゃんの作った肉じゃがと味噌汁も、隠し味やら調理の仕方が丁寧で非常に勉強になってね」


椎奈「そうかな?ありがとう降谷さん、此方こそ炒め物のコツとか聞けて参考になりました!」


諸伏「確かに椎奈ちゃんの肉じゃがは味も濃厚だし、味噌汁の風味も普通に作るより良い!ゼロの野菜炒めも甘辛具合が絶妙だ!久しぶりに食べてみたけど、凄く上達したんじゃないか?」


萩原「うわぁぁ仕事帰りの体に染み渡る!!どれも箸が止まらねぇぐらい美味いんだけど?!」




いくら降谷さんに料理の仕方と味見で大絶賛されても、皆に味の好みの差があるだろうと心配したけど、それも不要な悩みだったらしく興奮されるぐいに大好評だった。彼らが喜んでくれて良かった、美味しいご飯は栄養と心の癒しだと思うから。どんな仕事もそうだけど特に警察は命懸けで、精神も体も安定感と健康なのが資本だ。最近は減少傾向にあるが犯罪は絶えず、日々を激務で過ごすお巡りさんが満足出来て私も嬉しい


私は本当に幸せそうにご飯を食べまくる彼らを見、こうして元気にはしゃいで気軽になれる様子にホッとしながら味噌汁を啜るのだった───













その後、大皿に山盛りだったおかずが綺麗に四人のお腹の中に収まり、降谷さんと私が料理を作ったからと今度は研二くんと陣平くんが二人で洗い物をしてくれた

一応私が家主なので申し訳ないと断ったのだけれど、彼らに「美味しいご飯をくれたお礼」とまでイケメンスマイルで言われ、最終的な公安組にも「甘えればいい」と言われると、申し訳ないながらに好意に甘える事にした
/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp