(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第20章 工藤家の別居と、彼らの深淵
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あれから暫く話して空港に行く両親を見送って新一と別れ、緑川さんと一緒に引越し先のマンションに着くと新居で業者さんへの指示やら荷解きなどが待っていた。実は諸伏さんに引越しのお手伝いも頼んでいて、業者さんに家具の配置や荷物の移動をしてもらい、彼らが仕事を終えて帰った後は段ボールや自前のケースに詰めた色んな私物を片付けた
実は引越しの機会にリビング用とダイニング・キッチン用の道具は自分で購入し、未使用の新品で大量なのでそれだけ諸伏さんに配置してもらった。私は完全プライベートな荷物を整理し、終了したのはその日の夕方頃だった。さすがに二人掛かりでも心身がヘトヘトだった私達は、リビングのテーブルに上体をうつ伏せて漸く終わったと脱力する
諸伏「あ〜……荷解き疲れたね」
椎奈「うん。手伝ってくれてありがと、これは一人じゃ今日中に終わらなかったよ」
諸伏「どういたしまして。それより夕飯どうする?まずは買い物しないとだけど、何が食べたい?」
椎奈「うーん、特にこれと言って食べたい物は無いんだよね…」
諸伏「そうだよなぁ……おっと、伊達から電話だ」
だらしなく喋っていると、話の途中で諸伏さんに航くんから電話があったらしく、スマホが着信音を鳴らしたので諸伏さんが電話に出る
諸伏「もしもし班長、どうしたんだい?……ああ、今から椎奈ちゃんと一緒にご飯だよ。……え?ハギと松田も定時なのか?今日は平和だな!……おっ!仕事終わりの安室もね……うーん、ちょっと待ってて」
スマホを耳に当てて航くんと電話していた諸伏さんだったのだけど、待ってと言うと話を中断させて私に顔を向ける
諸伏「班長とハギと松田が定時で、安室も探偵の仕事帰りで会ったらしいんだ。本当は別の日に予定作ってお祝いのつもりだったんだけど、一人暮らしのお祝いを今日しても良いかな?食材は買ってきてもらってさ!」
椎奈「えっ、近々集まろうって言ってたの、お祝いの為だったの?!もちろん今から来るのは大丈夫だけど、そんな大袈裟にしなくても…」
諸伏「俺達がお祝いしたいんだよ。返事はOKで伝えるね?……ああ班長、良いってさ」
既にお祝いは決定事項だったらしく、嬉々とした諸伏さんが航くん達にゴーサインを出すと電話を切ってしまった