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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第19章 裏事情2





そして気分の切り替えが早い風見さんや、飴と鞭を巧みに扱う降谷さんと一緒に警察庁にやって来ると、一階のエントランスを超えてエレベーターを使って上階にある会議室へ案内された。ここで降谷さんと1対1で机を挟んで座り、風間さんはドアの前で後ろ手を組んで待機、卓上には協力者になる同意書やら契約内容が書かれた書類。いよいよ本格的な面談が始まるわけだ……




降谷「早速契約に……と行きたい所だが、まずは内容について修正したい。実は父親である優作氏にも言えない事だと思ったので、全てはヒロからあの時言えていなかった」


椎奈「えっ、あれで全部じゃないんですか?」


降谷「ああ。君の真偽を見極める直感力は興味深いが、目をつけられると危険でな。それに君の言動で同期を助けられた、それについても確認したくてね……。君はあれを予知ではないと言っていたが……」




ならば一体どうして未来を助言出来たのか、どこまでヒロや俺の任務を把握し、他の誰の出来事を知っているのか。君は何者なんだい?


そう問うて来た降谷さんに敵意は無い。けれど私を射抜くコバルトブルーは鋭く睨みつけて瞳孔が開き、嘘も誤魔化しも許さんと言外に告げている。とは言え、どうやって説明したらいいのか私自身も分からない。自分でさえも転生している事実は信じ難い出来事だ


なのでありのままを話すしかない、言葉に気をつけながら重たく緊張している口を開いた。降谷さんを真っ直ぐ見据え、本当なんだと伝わるように




椎奈「……正直、私自身も自分の境遇が上手く説明できません。実際あり得ない現象が起こって、知ってしまった事を元に私は行動した。だけどそれはいつでも起こる予言じゃ無い、もう見れないから知らない事も覚えてない事も沢山あります。遠い昔に見ていたビジョン(漫画やアニメ)を伝えただけなんです。だから不用意に発言すると未来が大きく歪み、ある筈の事やない筈の事が出てきます」


降谷「つまり自由に確認したり、改変された未来を見れないわけか。皺寄せがどのように来るかも分からないと……。なら良かった、都合の良すぎる能力だったら相当危険だからな。万が一誰かが知れば、何らかのリスクを負う事や利用価値を求める輩が出かねない。かと言って野放しにもしてやれん、松田の件のように自ら巻き込まれては叶わん」
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