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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第19章 裏事情2



警察庁で正式手続きを行う当日、この日は5周年記念の写真集の撮影や雑誌のインタビュー、十何曲を収めたCDアルバムの特別映像、記念に出す新曲のボイトレとダンスレッスンだった。終わったのは夜の8時ごろ、普段の送迎を任せるマネージャーにはお迎えがあると伝えているので、私は事務所の裏口側からこっそり外に出た


すると横に十台ぐらい止まれそうな三列の駐車場の端に白いRX-7が見え、グレースーツの降谷さんと緑色のスーツと眼鏡で厳格な顔つきの風見裕也さんが車を降りた




風見「……工藤椎奈さんですね?緑川から事前に説明があったと思いますが、お迎えにあがりました」


安室「お久しぶりです椎奈さん、夜分遅くにすみません」




そう言う風見さんからは警察庁のマークが付いた手帳を懐から一瞬見せられ、安室さんには満面の笑みで近寄られてあっという間に車内へエスコートされました。さすがは公安警察のお二人、自然な動きがとても手慣れてますね。そして降谷さんの運転の元、警察庁へと向かう道すがらで助手席にいる風見さんから、後部座の私に盗聴器を発見する為の機械を渡される




風見「一応念の為です。全身に機械を翳すだけで構いませんので」




あ、はい。大事なお話ししますもんね、十分用心しないとね。彼の指示を受けるまま全身に機械を翳し、発信器や盗聴器が無いのを確認すると、漸く運転で前を見ていた降谷さんが口を開いた




降谷「こうして降谷零として会うのは随分久しぶりだね、君の活躍ぶりはテレビで拝見しているよ椎奈」


椎奈「あはは……ありがとうございます。とっても慌ただしく働かせてもらってます。だけど大丈夫なんですか、こうして夜中とは言え同僚の方と動いていて」


降谷「問題ない。因みに風見はヒロの上司なんだが、俺の部下でもあるんだ。優秀で信頼のおける男だ、ぜひとも仲良くやってほしい」


風見「(ああ、そんな降谷さん……っ!!SHINA推しの俺になんてご褒美を!!)」




おっと、風見さんが感動した目で降谷さんを見ているぞ?そりゃあそうだよ、普段めちゃくちゃコキ使われて、認めて褒めてもらえて嬉しいに決まってる。だから上司大好き苦労人の風見さんに「よろしくお願いします」と声をかけると、すぐに表情をキリッとさせて「こちらこそ」と返された
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