(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第18章 裏事情1【原作2年前』
リビングの四角いテーブルを六人で床に座って囲い、それぞれ諸伏さんが入れてくれたコーヒーを飲みながら事情を説明してくれた。それが何とも驚きの連続であり、周りは既に承知の事なのかサラッと色々語っていく
諸伏「結論から言うと、優作さんと本堂氏、ここにいる同期達は俺の協力者なんだ。俺は警察組織の中でも機密が多い組織でね……と、配属先は君も把握してるだろう?俺ともう一人の同期も公安だ。こちらのアレックスさん……、もといイーサン・本堂氏もCIAの同志なんだ」
椎奈「ふぁ?!えっ……そんな肝心すぎる事言っちゃっていいの?!」
諸伏「ここにいる全員が分かってる、寧ろ安全と隠蔽の為に重要性を明かすんだ。オブラートに包んでも仕方がないし、そもそもこうなった経緯は犯罪者に関わる君を保護する為だよ」
椎奈「へ……保護?」
諸伏「そうだよ。何せ俺や同期の最後の一人は君と面識がある、本来の俺達と潜入時にもね?公安だった俺達は仕事で身分を偽り、潜入任務を行う命懸けの立場だった。本堂氏もCIAで動いていたらしい。とある国際犯罪組織を探っていたが、正体がバレた俺や失敗した本堂氏は任務が続行不可能となった」
椎奈「えっと……。つまり貴方方は危険な組織にNOCとして潜入任務をやっていて、トラブルが起こったから何とか古巣に帰った後、身を潜める為に二人で偽装した人間として生活を?」
本堂「ああ。大分ざっくりしているが……そういうことだ。我々は既に死人として扱われていてな。これが万が一バレれば我々のみならず、君や周囲を危険に晒しかねん。相手は惨殺も躊躇わん凶悪犯達だ、秘密の隠蔽に協力してもらいたい」
椎奈「え、ええ……分かりました……」
ぶっちゃけ前世の知識で大体は把握出来るし、予想通りの経緯はとなって別人の生活で隠れているのは察した。しかしよく分からない事がある
椎奈「だけど、どうして私や父さんにそんな大事な情報を?諸伏さん達と面識があり、保護が必要だという私は分かります。でも私の家族が、父まで巻き込む必要は無かったんじゃ?」
諸伏「優作さんはICPOを始め、諜報機関や日本警察にツテが多いし博識だ。奥さんもそれに加えて変装術が得意と言うし、何より大事な娘さんの危機を知らせぬわけにもいかないだろう?」