(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第18章 裏事情1【原作2年前』
思わずあんぐり大口を開けて唖然となってしまったものの、緑川さんと水無さんに差し出された片手と順番に握手しながら苦笑いしあ
椎奈「えっと……皆が過保護ですいません。お世話になります、よろしくお願いします」
緑川「いやいや、大事にされてる証拠だよ?一人暮らしで心配になるのは仕方がない。隣同士なら異変もすぐに分かるし、気兼ねなく頼ってね?」
アレックス「遠慮はいらんぞ。家事代行から護衛、探偵に似た業務も請け負うからな」
優作「そう言ってくれて本当に感謝するよ。私も有希子も非常に心配していてね、仕事も大事だけど置いていくのは心苦しかったんだ……。君達五人がいれば事件に巻き込まれても安全だろう」
何故か父さん達の方が私自身より危機感強すぎない?とっても親切でハイスペックな人達がいるのは心強いけど、ここまでさせると申し訳ないっていうか。心配ばかりかけて本当にごめんなさい。そして出て来た新たな問題は隣人さん達の正体だ。今世で私は鋭すぎる直感と洞察力を得たんだけども、確かに二人は薄い膜を張っているが言動に嘘や演技がない。そして敵意も無さそうなので、私にとっての味方なんだろう……
けれど彼らの正体に関する考察、これは原作にとって有り得ない事象であり、「もしも」の高確率な展開の予想の一部に過ぎないのだ。これは二人の正体を皆が知っているのか否か、予想が正しいのかどうか自他の保身の為に確認しなければ……。きっと今なら刑事が三人いるし、万が一悪人の紛らわし変装でも確保できるしね?
椎奈「……それじゃあ、あの、緑川さんとアレックスさんに一つ質問いいですか?」
全員「「ん?」」
椎奈「……さすがに変装されたままじゃ、味方だとしても信頼しきれません。問題が無いなら本当の自分を出してもらえませんか?」
「「!!」」
質問があると言った私に緑川さん達は笑って促してくれるので、キッと二人を睨みつけながら尋ねてみる。すると目を見開いて驚く三人の友人達と隣人二人、一方の父さんだけは肩をすくめて困った笑みを浮かべていた。そのリアクションだけで十分察せるよね、彼らは訳あって変装している二人の事情と正体を知っているのだろう
優作「……ふむ。やっぱり鋭いお前には一目瞭然か?」
椎奈「そりゃあ私も女優なのよ?」