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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第17章 11月7日 2





爆弾事件の翌日、私は爆弾を発見した時の事情聴取で警視庁を訪れていた。この日は仕事の合間の数時間を使って来ていたのだが、聴取は研二くんと陣平くんが担当してくれた為、話しやすいしスムーズに聴取が進められていく。だけどさすがに診察が終わった後、病院内をぐるぐる回って爆弾を探していた理由として、「偶然不審者を病院で見かけてニヤニヤしながら何か置いてて気になった」って証言は無理矢理だったかな


これには研二くん達も苦笑いで、「まぁその答えが無難だな」って同意する他がなく、私の非現実的な都合を把握して誤魔化されてくれてるのは非常に有り難い……。正直犯人の顔は覚えていないので、そこは素直に顔ははっきり覚えてないと答えておいた。せめて分かっている眼鏡と長めの直毛という特徴だけは伝えておいたが、参考じゃないだろうね。因みに今回は明らか園内にいて、観覧車を確認しながら爆破していた様子が丸わかりだった為、1日かけて捜索したが既に証拠隠滅で手遅れで取り逃したらしい……


そうして彼らの話も聞きつつ、私の話も色々メモ帳に書き込んでいて、私は淹れてもらったあったかいお茶を美味しく頂いた。二人に幾つも質問されて丁寧に細かく答えていき、それを書き終えた二人が漸くメモ帳とペンを胸ポケットにしまってので聴取の終わりを悟った




萩原「……さてと、これで取り敢えず聴取は終わりだね」

松田「ああ。後はあれだな、昨日無茶しまくった説教」

椎奈「え゛っ?待ってよお巡りさん、お仕事あるんじゃないの?!病院にいた別の人の聴取とか!」

松田「あ?そんなもん別の連中に回してんだよ、俺らはこっちで目暮警部からも厳重注意任されてんだ」

萩原「だから……ね?今日は松田の怒りと優しさが篭った、ありがたーいお説教を受けようか」

椎奈「ひえっ」



説教と聞いて慌てて先延ばしに出来ないか聞いてみたけど、寧ろ警部がこの状況を指示したらしく逃げ場が無い。そして二人は聴取中の普通さが嘘のように、陣平くんが本物のヤクザのように激怒して凶悪顔になって、研二くんが気味なオーラを纏ってにっこり笑っていた


そんな後退りさえ許さない威圧感を放つ二人に捕まり、私はたっぷり陣平くんのお説教を2時間たっぷり食らったのだ。勿論この数日後には、有言実行で航くんにも散々叱られる事になる
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