(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第17章 11月7日 2
そうして説教タイムに入った陣平くんのお説教は怒涛の勢いだった。幸い時間がないからと2時間ぐらい経ったら、渋々ながら「この辺で勘弁してやる」って言って終わらせてもらえました……。だけどやっぱり言い足りないのか、私が後悔していないと言うと頭を抱えて脱力しちゃいました……
松田「……まぁいい、これ以上は説教しねぇよ。でもな、お前はせめて無茶をするなら助けを求めろ。萩原からも言われたろ?俺ら五人は全員お前を護りたい。緊急事態じゃない限り自分一人で行動するじゃねぇ」
萩原「……そうだよ。さすがに今回の件で俺らも肝が冷えた。どうせ今後も二件、自殺しちゃったり事故死したりも同期に起こるんだろ?」
椎奈「!!」
半ば諦めた様子で項垂れている陣平くんと、率直に昔の忠告の核心をついてきた研二くん。二人はそれぞれ私を真っ直ぐ私を見つめて来ており、誤魔化す事も許さぬ目つきに正直に答える為にはっきりと頷き返した。きっとここにはいない降谷さん、諸伏さんと航くんもそこまで予想がついてる頃だろう
椎奈「……うん、その通りだよ。後もう少しなの、もう少しで彼が悲しい顔をさせずに過ごせるの。誰も失わないで希望を持てれるの。きっと私が知ってる物語(流れ)よりも、遥かに良い状況に出来るから」
萩原「椎奈ちゃん……君が言ってる、その『彼』っ誰のこと?」
松田「……」
研二くんと陣平くんが眉間に皺を寄せて私に尋ねようと見てきたけど、これ以上は何も言うつもりがなかった。というより、彼らはとっくに想像がついていそうだ。何となく、そんな気がして口にする事は無かった
そのうち数秒間は無言を貫いて見せ、答えを得られないと分かったらしい二人は潔く引いてくれた。そして仕事の時間が迫った頃に警視庁から見送られ、彼らとお別れしたのだった───
(因みに後日、航くんからも当然しっかりお説教されたし、ナタリーちゃんには「心配させないで!」って大泣きされた事を一応記しておく)