第10章 妻の初任務*
side.五条悟
ランジェリーショップを出ると。
名前が真っ赤な顔をして悶絶している。
「名前?どうしたの?」
「ちょっと恥ずかしくて…」
「そう?僕は気にしないよ。それに名前に選ばせると安物買ってくるでしょ?」
「だって…」
どうせ養って貰ってるからとか言うんでしょ?
「あーあ。名前はいつになったら、経済的にも僕を頼ってくれるのかな?寂しいなぁ」
「頼れるように頑張る」
「うん」
頭がお花畑の癖に、変なところで気を使うんだから。
「名前。寄りたい所あるんだけど、もう一軒いい?」
「うん」
今度はブランドのアクセサリーショップに来た。
好きなの選んでいいよ♥と言いたいけど。
こっちの方が遠慮されてしまいそうだね。
名前に似合いそうなものを一緒に選ぶ。
「指輪を買うの?」
「指輪欲しいの?」
「ううん…あのね…ネックレス欲しい…」
僕の手をキュッと握って、俯く姿が可愛過ぎて卒倒しそうになる。
「どんなネックレス?ダイヤ?」
「えっとね…悟さんのお誕生石…いつも一緒にいれるように…」
もう抱きしめていいかな?
いいよね?