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【呪術廻戦】僕の可愛い妻【五条悟】

第32章 初めての恐怖*


side.五条悟





『生かすも殺すもかい?』





冥さんの言葉が

僕の胸に突き刺さる。



僕は名前の自由を

奪いたいわけじゃない。



彼女の意見を尊重してあげたいし、

両親に貰えなかった愛情を注いであげたかった。



名前の笑顔を守るためなら

何でも出来るのに…



それがどうして怒りになるんだよ。





「さて、依頼も終わったし。邪魔者は退散しようかな」

「冥さん。ありがとう。あとは僕たち夫婦の問題だから」

「分かってるじゃないか」





颯爽と去って行く冥さんを見送って、

大きな溜息が零れた。



残された名前は、

気まずそうな顔で、僕の顔色を窺う。



僕は本当に大人気ないな。



とりあえずお義父さんの容態を確認して、家に帰ろう。

それから話し合おう。





「名前」

「は、はいっ!」

「もう怒ってないから、そんなに怯えなくていいよ」

「…はい…」





名前をギュッ抱きしめた。



幸いお義父さんの呪いは消えて、

容態も安定している。





「大丈夫みたいだから、帰ろうか」

「はい」





名前を抱えて、

高専に移動した。


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