第7章 君は僕のもの*
side.五条悟
お風呂と夕食の準備が整ったから、寝室で休んでいる名前の元へ行く。
「名前?名前?」
揺すっても、全然起きない。
「仕方ないね」
僕は自分の服を脱ぐと、名前の身体を抱えて風呂場へ向かった。
それにしても可愛い寝顔だね。
お風呂にチャポンと浸かると、惚けた顔になる。
君が思うより、ずっと。
僕は君のことばかり考えているのに。
この呑気な顔を見ると、溜息が出た。
「ヤキモチなんか妬かなくても。僕は君から逃れられないのにな…」
名前と出会って、恋をして。
漸くこうして君を手に入れたんだ。
僕の心はこの小さい手の中にあるって気づいてよ。
そういえば、僕としたことが、まだ君にアクセサリーを買ってあげてなかったね。
今度の休みは、ショッピングに行こう。
僕好みの服も買おう。
名前はいい子だから、どんな服でも来てくれるよね。
彼女は起きそうにないから。
髪の毛と身体を洗って、お風呂を出た。