第4章 初めての夜*
side.五条悟
エッチが終わって、僕の腕枕で微睡む名前。
「どうだった?初エッチは?」
「えっと…気持ち…良かった…」
「そう。それなら良かったよ」
名前は恥ずかしそうにふにゃりと笑う。
良かった。
最近、元気なさそうだったから安心したよ。
「ねえ?悟さん」
「うん?」
「…私のこと…好きって本当?」
「えっ?」
何でそんな当たり前のこと聞くのさ。
「最近…悟さん…あまり構ってくれないから…」
「寂しかったの?」
「…うん…」
それでこんな行動をとったのか。
「寂しい思いをさせて。ごめんね」
「…いいの…お仕事忙しかったんでしょ?」
そんな純粋な瞳で見つめないで欲しい。
僕は本当に悪い大人だね。
だから僕のとっておきの秘密を教えるよ。
「本当のことを言うとね。僕は3年前。君の中学に任務で行ったことがあるんだ」
「そうなの?」
「うん。その時、君に会ってさ。僕の一目惚れだったんだ」
「えっ?じゃあ…何で最近私を避けてたの?」
うーん。
避けてたつもりはないんだけどね。