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【呪術廻戦】僕の可愛い妻【五条悟】

第28章 妻の開花


side.名前





父が緊急入院をしたと聞いた翌日。

私はお父様のお見舞いにきた。


悟さんも一緒に着いてきてくれてるけど、

やっぱり病室の前で立ち止まってしまう。



怖い。

逃げ出したい。


足を動かせないでいると、

悟さんに顔を覗き込まれた。





「名前。そんなに怖いならやめたっていいんだよ?」

「っ!!…でもっ…」





悟さんの言葉に反論しようとして、

繋いでいる手に力が入る。



本音は今すぐ逃げ出したい。

悟さんに甘えて頼って、ここから連れ出して貰いたい。



でも、このままじゃ。

私はいつになったら成長するの?



いつも逃げてばかりの私。


悟さんと結婚したあとだって、

助けて貰ってばかり。


私1人じゃ何1つできない。


いつまでこのままでいるの?





「名前。無理しなくていいんだよ?」

「…大丈夫…行ける…」

「本当に?」

「うん」





私には私を自分以上に心配してくれる悟さんが居てくれる。

だから大丈夫。



いつまでも悟さんの背中に隠れてないで、

胸を張って隣に立ちたい。



だからね、立ち向かわなければいけないの。



私は恐る恐る病室のドアを開いた。


 
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